関連記事
「外国語漬け学習法」の具体的な進め方 外国語力を短期間で伸ばす
外国語漬け学習法とは、朝起きてから夜寝るまで全ての空き時間を外国語学習に費やす学習方法だ。外国語を最短で習得する留学環境を自分で整えることで、日本に居ながらにして最速で語学レベルを向上できる。前回は外国語漬け学習法の優位性と成功のポイントを紹介した。
【こちらも】 外国語漬け学習法とは? 外国語力を短期間で飛躍的にアップ!
今回は具体的な学習方法について解説したい。
■外国語学習法を進める事前準備とステップ
●1.最初に目標を定める
外資企業への転職、外国語でのスピーチやプレゼン、TOEIC、HSKなど具体的な目標を定めよう。
●2.目標に合致したツールを用意する
外資企業への転職であれば業界で頻出の単語、具体的な製品やサービスに関する専門用語などにネットや雑誌、書籍などで大量に触れる必要がある。TOEICやHSKであれば専門の教材や過去問に当たることが最重要だ。目的に合致した教材を使って効率よく学習を進めよう。
●3.期限を定める
負荷の強い学習方法のため、半年、1年と続けることは難しい。効果が望めて貫徹が可能な理想的期間は約3カ月だ。
●4.平日、週末の学習スケジュールをそれぞれ立てる
新たに何かを始めるとき、何をするか迷うのは大きな負荷になり、挫折への第1歩だ。迷わず実行できる具体的な学習スケジュールが決まっていれば、ロスも迷いも挫折もなく実行しやすい。
学習スケジュールの例(平日)
1. 6:00~6:30 ベッドの中で外国語のニュースを聞く
2. 6:30~7:30 外国語のニュースを聞きながら朝食、身支度
3. 7:30~8:30 通勤などの移動中は外国語を聞き流す
4. 12:00~13:00 ランチを食べながら外国語の音声を聴く、或いは外国語の本を読む
5. 18:30~19:30 帰宅前にカフェにより30分から1時間ほど勉強する
6. 20:00~22:00 帰宅後は常に外国語の番組を聞く
7. 22:00~23:00 外国語の本を読みながら就寝
週末は学習目的に合致した教材を使った集中学習を行おう。できれば5時間/日、少なくとも3時間/日以上集中して勉強することが大切だ。平日同様に事前スケジュールを立てて効率よく学習を進めよう。
■外国語漬け学習の始め方
何事も最初が肝心だ。漬け学習の開始日は週末、できれば3日以上の連休からスタートしよう。新しいことを行うとき、週末はゆっくり休んで月曜日から始める人が多い。しかし、習慣づけがカナメとなる漬け学習を、平日からスタートすると上手く習慣化できず挫折しやすい。特に漬け学習では目標に特化した週末の勉強はとても大切なので、できればここからスタートしたい。
■外国語漬け学習方法に有効な学習方法とツール
外国語漬け学習方法で成功するには、外国語にたっぷりと漬かれる環境を自分で作ることが大切だ。普段日本語で行ってきた行為を全て外国語に転換し、外国語で「聞く・読む・話す・書く」生活に切り替えよう。
●独り言学習法
「聞く・読む・話す・書く」のうち、「話す」学習を効率よく進める環境を整えることは最も難しい。スピーキング力向上には、できるだけたくさん話すことが必須になる。独り言学習法は場所を選ばず1人で空き時間に行える。下記の記事で学習方法の詳細を紹介している。
【参考】外国語のスピーキング力、「独り言学習法」で着実に伸ばす!
●ハロートークなどオンライン会話アプリを利用
オンライン英会話を利用すると、自宅に居ながらにして各国のネイティブスピーカーと会話が楽しめる。「Hello Talk」は、チャットやタイムライン、通話機能などを通じて世界中の母語話者と語学学習ができるアプリだ。無料で手軽に始められるので試してみよう。
●パソコンやスマホの言語設定を外国語に
言語設定を外国語にすることで、外国語に触れる時間が格段に増える。また、日常的に使用するパソコンやスマホの言語を外国語に設定することで、現代人には必須のIT関連の専門用語を習得することが可能だ。
●予定やTODOリスト・メモ、日記を英語で書く
頻出単語、自分が日常的に使う言葉が習得できる。表現できないときは、スマホやパソコンのオンライン辞書や翻訳機能で必ず正解を確認して覚えていこう。
●海外映画やドラマを視聴
Netfrixやhulu、アマゾンプライムビデオでハリウッドの映画や、海外ドラマを視聴する。また、YouTubeでは各国語のニュースや学習動画がアップロードされているのでチェックしてみよう。
●外国語ニュースをオンラインで読む
ニュースを読むことで、新語、時事用語が習得できる。同時に世界情勢や国際問題についてもタイムリーに把握できるので一挙両得だ。下記に英語のニュースを無料で読めるサイトをいくつか紹介する。
・The Japan Times
・the mainichi
・朝日の時事英語
■まとめ
最後に絶対にやってはいけないことを2つ紹介しよう。「例外を作る」ことと、「言い訳してさぼる」ことだ。
例外とは「あの番組だけは見てもよい」とか、「金曜日の夜だけは好きな動画を見たいだけ見る」など。1つでも例外を作るとそれがどんどん広がっていく。
また、「今日は仕事のダメージがきつすぎる」とか「急に身内や親せきが遊びに来る」などを言い訳にさぼるとペースが乱れて先送り地獄に陥ることになる。残業で遅くなった日や体調が悪いときは横になって外国語を聞き流すだけでもよいので漬け生活を続けよう。(記事:薄井由・記事一覧を見る)
スポンサードリンク