最新モデルの車装備に対する雑感

2022年12月6日 11:53

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 Photo:指先でパーキングブレーキがかけられるが~ ©sawahajime

 Photo:指先でパーキングブレーキがかけられるが~ ©sawahajime [写真拡大]

  • Photo:11月28日に発売された日産セレナの「スイッチ式シフト」(画像:カタログより)

●最新モデルが代車で来た

 保有車両を整備に出した際に、最新モデル車両を代車で借りた。ホームグラウンドの武道館は、駐車場の高さ制限が機械式パーキングの最小規格の1550mmだから、普段から「入場制限さえクリア出来れば車種は問わず」で、代車手配を依頼していた。

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 そのため、旧モデルが来たり、軽自動車が来たりした事が当然あった。今回は、偶然最新モデルが空いていたので、その車が来たのだった。

 いずれ代替する事も考えていたため、車内寸法や居住性、静粛性や収納状況、走行性の等も、購入対象車種としていろいろ評価して見ていた。

●過剰とも思える便利機構

 *バックモニターと車体近接警報
 オフイスで借りている駐車場は、ごく一般的な舗装にラインを引いただけの青空駐車スペースだ。普段ここに駐車する際には、隣の車のボディ左端ギリギリに切り込んでバックする。

 今回の代車でここに駐車しようとしたら、隣の車との間隔が少ないと警告音が鳴る。借り物の車だから、傷つけるとマズイので、普段は一発で収める事が出来るのに、結局切り替えして駐車した。

 バックモニターも却って気になって、ぎこちなくなってしまう。画面を消せば良いのだろうが、その方が面倒で、結局もたついた。

 初心者等にとっては便利なのだろうが~。

 *車線逸脱警報
 S字カーブを曲がる際、対向車が無ければ対向車線もフルに使って、出来るだけストレートに走り抜ける方が、横Gがかからずに快適に走れる。

 しかし新型車は、故意に路面の白線を踏んでも、「車線を逸脱した」と、警告音が鳴る。判ってるっちゅうのに。

 *後続車接近警告
 ドアミラーに、隣車線の後続車が接近しているのを知らせる機能も、便利な様で気になる装備だ。

 だが漫然と運転していて、後方から流れに乗らずに高速で近づく車には有効な装備だと思う。

 *アイドリングストップ
 昔人間の筆者は、本来運転中はエンジンがかかっているのが正常であり、エンジン停止しているのは「エンストした」様な先入観がある。

 アイドリングストップは、停車中にすぐにエンジンが止まるのが嫌で、OFFにしていた。

●パーキングブレーキ

 10数台の車を乗り継いだし、業務車両でも結構な車種に乗った。

 パーキングブレーキにも、ステッキ式があったり、一般的なミッションレバーの隣にある引き上げ式のもの(ヒルマンは運転席右側のドアとの間にレバーが生えていた)や、セットするのは左足で踏み込んで、解除は手動のリリースレバーを引っ張るものと、いろいろのタイプのものに乗った。

 筆者の場合、AT車で渋滞に巻き込まれると、前車との間を詰めるには、Dレンジでアイドリングのクリープ(少しづつ前ににじり寄る様に前進する現象)を利用する。

 そして、間隔が狭まったらNレンジにして、最後はサイドブレーキで停止させる。こうすれば、足はブレーキを踏む必要も無く、床に着けたままでOKだ。

 こんな乗り方が出来ない足踏み式パーキングブレーキは嫌いだった。

 だが今回の新型車は、センタコンソールのPWスイッチ位のレバーを引き上げてセットし、走り出せば自動解除されるものだった。(参考画像1: 指先でパーキングブレーキがかけられるが)

 タイヤ全輪にブレーキはあるが、乗用車のサイドブレーキ(パーキングブレーキ)は通常、駐車する時などに、4輪タイヤの後部タイヤ2輪のみを止める装置だ。

 ブレーキングドリフトと言って、走行中の車にサイドブレーキをかけると、後輪のタイヤがロック状態になる。

 そこで意図的にロック状態をつくり、後輪のタイヤを滑らすテクニックで、車の方向を180度転換させる時などに使われる方法だが、今やサイドブレーキでリヤを制御して滑らせるなんて芸当は出来なくなった。

●ここまで行くと~

 ここに来て、11月28日に発売された日産セレナが、ATのシフトレバーを無くして「スイッチ式シフト」を採用した。

 この現車に当たっておらず、詳細な使用方法は確認していないが、AT車であってもマニュアルミッション車の様に、シフトレバーを駆使してシフトダウンしたりする運転を好む筆者にとっては、違和感しか無い。

●割り切って利用したい場面

 娘夫婦が4人家族で、我々夫婦と一緒に食事にでかけるには、結局5人乗り乗用車2台で行く必要がある。

 3列シートで無くても、昔の様な前席ベンチシートでコラムシフトの6人乗りのセダンが、こんな「スイッチ式シフト」を採用して発売されれば、全高1550mmさえ守ってくれれば、代替候補車の筆頭になるだろう。

 普段は2人程度で使っていても、イザという時に乗車定員5人しか乗れないか、6人乗れるかでは、大きな差がある。

 少子化で子供1人までの家庭も多いが、子供2人と別居している祖父母みたいな家族の場合、3列シートは大袈裟だが、1台で済ませる事が出来るのは有難いと思うのだが~。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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