Windows 11のメモリ整合性無効化でIntel Arcのパフォーマンスも向上

2022年11月7日 11:24

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記事提供元:スラド

Microsoft は Windows 11 のゲーミングパフォーマンスを最適化するオプションとしてセキュリティ機能の無効化を紹介して注目されたが、このオプションで Intel Arc グラフィックスカードのパフォーマンスも向上すると報告されている(Neowin の記事On MSFT の記事報告者 Löschzwerg 氏のツイート)。

Twitter での報告者が主眼としていたのは、DXVK により 3DMark03 スコアが大幅に上昇したことだ。Intel Arc では DirectX 9 のネイティブサポートが廃止され、DirectX 9 ベースのアプリケーションやゲームは Microsoft D3D9On12 インターフェイスを通じて動作する。

DXVK は Wine 向けの Vulkan ベース Direct 3D 9/10/11 変換レイヤーだが、Windows 上でも DXVK の使用でパフォーマンス向上が期待できる。3DMark03 は DirectX 9 ベンチマークであり、DXVK の d3d9.dll を使用することで Ark A380 の 3DMark03 スコアが 57,878 から 153,819 まで上昇したという。

そのついでに Microsoft がゲーミングパフォーマンスを最適化するオプションとして紹介したメモリ整合性の無効化により、D3D9On12・DXVK ともにスコアが 2,000 ~ 3,000 ポイント上昇したと報告されている。ただし、3 倍近くスコアが上昇した DXVK への置き換えと異なり、メモリ整合性無効化によるスコア上昇は 5 % 程度と控えめだ。

Neowin の記事では A750 や A770 といった上位 SKU ではより大きなパフォーマンス向上がみられる可能性があるとする一方で、3DMark は CPU 負荷の低いベンチマークであり、伸びしろは少ない可能性もあると指摘している。報告者はついでに数字を紹介しただけで、Neowin がオーバーに取り上げただけのような気もするが、スラドの皆さんのご意見はいかがだろうか。 

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