6月外食市場規模、2291億円で7カ月連続プラス 物価上昇の影響も

2022年8月4日 16:02

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 ホットペッパーグルメ外食総研が6月の外食市場規模を発表し、新型コロナ前ほどではないものの、飲酒業態を中心に回復が続き、7カ月連続で前年同月比プラスとなったことが分かった。

【前月は】5月の外食市場規模、2608億円で6か月連続プラス 焼肉等はコロナ前水準に回復

■外食市場は7カ月連続でプラス

 3日、ホットペッパーグルメ外食総研が2022年6月の外食市場調査を発表した。6月の外食市場規模は前年同月比は946億円増の2,291億円となり、7カ月連続でプラスとなった。

 個別の指数を見ると、外食実施率は同13.0ポイント増の62.3%、外食頻度は同0.35回増の3.53回、外食単価は同496円増2,613円。6カ月連続で3指数全てプラスだったものの、前月比では単価のみプラスとなっており、物価上昇の影響も推測される。

 圏域別の市場規模は、首都圏が前年同月比597億円増の1,440億円、関西圏が同266億円増の586億円、東海圏が同82億円増の264億円。3カ月連続で3市場全てプラスとなった。

■外食単価は高年齢層で大きくプラス

 外食実施率は多くの年齢層で男女ともに2桁割合のプラス。その中でも20代男性(外食実施率:71.2%、前年同月比:14.3ポイント増、以下同じ)、20代女性(71.0%、14.8ポイント増)、30代女性(60.9%、14.5ポイント増)、50代男性(62.2%、17.6ポイント増)で伸び率が高目だった。一方、30代男性(67.6%、9.1ポイント増)のみ1桁の伸びに留まった。

 外食単価も男女ともに全ての年齢層でプラスに。その中でも50代男性(外食単価:2,748円、前年同月比:701円増、以下同じ)、50代女性(2,837円、689円増)、60代男性(3,042円、594円増)、60代女性(2,918円、526円増)で外食単価が高目、かつ伸びが大き目だった。

■飲酒主体業態は昨年の約2.5倍

 業態別市場規模は全16業態が4カ月連続でプラスに。特に和食料理店(6月の市場規模:390億円、前年同月比:173億円増、以下同じ)、中華料理店(164億円、71億円増)、フレンチ・イタリアン料理店(194億円、88億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(256億円、80億円増)、居酒屋(394億円、238億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(70億円、43億円増)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(35億円、20億円増)が大きく伸びた。

 業態合計で見ると、軽食主体は前年同月比6.4%増と微増だったが、食事主体は同約1.5倍、さらに飲酒主体は同約2.5倍と大きく伸びた。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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