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日本の5G信号強度は著しく低い、電力消費量ガイドラインや4.5GHz帯が原因か
英Opensignalが日本、韓国、台湾、香港といった東アジア市場の5G信号強度を比較した調査結果を7日に公開した。この調査によると、日本の5G信号の強度は他の3市場に比べると大幅に低いことが確認されたそうだ(Opensignalのレポート、5G出力レベルの取り組みが日本の5G エクスペリエンスに悪影響を及ぼすおそれ、日経クロステック)。
この調査は信号強度をSS RSRPで数値化したもので、日本の5G信号強度は平均-106.1dBmだった。もっとも強いのは韓国でこちらの平均は-87.5dBm。続いて台湾の-88.5dBm、香港の-91.1dBmとなっている。Tutelaに基づく信号強度のしきい値によれば、日本市場の数字は普通カテゴリーの範囲である「-105dBm以上、-95dBm未満」の数字からわずかに外れ、信号強度が弱いカテゴリーである「-115dBm以上、-105 dBm未満」に分類される。
この影響はユーザーのダウンロード速度などにも影響を与えるそうだ。5G信号強度が「Good or better」(良好)の場合は、314.9Mbpsであるのに対して「Weak or worse」(弱)は118.4Mbpsへと62.4%の速度低下の変化が見られた。 韓国の場合の低下率は52.3%、台湾でも59.1%にとどまっているという。
信号強度が弱い原因としては、日本の事業者は5Gに関しては、静止衛星や飛行場近くの高度計への干渉などを避けるために設けられている電力消費量ガイドラインの範囲内で運用を行うよう求められているためだとしている。
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