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x86 CPUに新たなサイドチャネル脆弱性「Hertzbleed」 リモートでも攻撃可能
テキサス大学やイリノイ大学らの研究チームは14日、最新のx86プロセッサに新たなサイドチャネル攻撃が可能な脆弱性「Hertzbleed Attack」があったと発表した。研究チームはHertzbleed Attackを用いることで、対象となるCPUの暗号化を突破できると主張しているそうだ(Hertzbleed Attack、窓の杜、GIGAZINE)。
この攻撃は周波数を動的に変更して消費電力を削減するIntelの「Turbo Boost」やAMDの「Precision Boost」といった周波数スケーリング技術と単純電力解析のサイドチャネル攻撃を組み合わせて実現しているようだ。周波数スケーリング技術に存在する「計算処理の実行時間が消費電力に依存する」という特徴を悪用したという。研究チームはこの脆弱性を用いて、実際に暗号アルゴリズム「SIKE」の暗号化キーをリモート取得することに成功したとしている。
影響を受けるCPUに関してはIntel製プロセッサに関してはすべてで、同社は開発者向けにHertzbleed Attackの対策ガイダンスを公開している。脆弱性の深刻度はCVSSのベーススコアで「6.3」(Medium)となっている(Frequency Throttling Side Channel Guidance)。AMD製プロセッサに関しても、Ryzen ThreadripperやRyzen 2000シリーズ以降のCPUといった比較的新しいものに関してはほぼすべてに影響があるようだ(Frequency Scaling Timing Power Side-Channels)。
ただ研究者らが提案した緩和策が、CloudflareやMicrosoftによって展開されているとのことで、深刻な問題にはならない模様。
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