【話題株】ショーボンドホールディングスが連日高値、中国系ファンドの動向に注目

2022年5月31日 13:08

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 ショーボンドホールディングス<1414>(東証プライム)は5月30日、100円高(1.77%高)の5750円と前日と変わらずを挟んで4連騰し、連日の年初来高値更新と堅調だ。連続最高益更新見通しで、13期連続増配を予定していることを受け、5月11日付で野村證券が投資判断を「買い」継続で、目標株価を6500円から6700円に引き上げたほか、同26日付でいちよし証券が同判断を「A」継続で、同株価を7100円から7400円に引き上げたことを好感し、実質上場来高値更新で青空相場となっている。

■高速道路会社からの工事発注が増加

 5月10日に発表した今2022年6月期第3四半期決算と併せて通期利益予想と配当予想の増額を発表済み。今6月期第3四半期売上高618億2200万円(前年同期比横ばい)、営業利益140億2600万円(同7.6%増)、経常利益141億4200万円(同5.7%増)、純利益97億9800万円(同7.2%増)に着地。

 高速道路会社のリニューアルプロジェクトによる工事発注が引き続き堅調に推移しており、第3四半期累計の受注高は、787億5400万円(前年同期比30.0%増)と伸びている。

 通期売上高は従来予想の822億円から812億円(前期比1.4%増)に減額したものの、営業利益は同162億円から170億円(同8.1%増)、経常利益は同166億円から174億円(同6.7%増)、純利益は同115億円から118億円(同4.1%増)に増額。年間配当は108円から115.5円(同5円増)になる予定。

 同社は、中期経営計画では、24年6月期売上高875億円(21年6月期比9.3%増)、営業利益175億円(同11.2%増)、純利益120億円(同5.8%増)、ROE12.0%、配当性向50.0%、総還元性向75.0%の数値目標を掲げているが、初年度となる22年6月期滑り出し好調見通しだ。

 高速道路会社によるリニューアルプロジェクトは、NEXCO東日本・中日本・西日本等が実施する高速道路の大規模更新・修繕事業プロジェクト。大規模更新の対象は、橋梁の床版の取り換えと桁の架け替え、大規模修繕の対象は、橋梁の床版の高性能床版防水、桁の補強、土構造物の盛土・切土、トンネル本体・覆工など総額約3兆円の事業規模で、同社が受ける恩恵が大きいことが改めてわかった。

■中国系ファンドの動向に注目

 また、中国系ファンドのSSBTCクライアント・オムニバスが、2019年6月末215万1000株(7.99%)、20年6月末387万3000株(7.19%)、21年6月末431万3000株(8.01%)、同12月末462万7000株(8.15%)と保有株は増加しており、今後も買い増しするか市場の関心を集めそうだ。

 株価は、4600円割れで下値を固め、13週移動平均線をサポートラインに上昇。21年11月高値5630円を突破し、青空相場の様相を呈しており、注目度は高い。(信濃川)(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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