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下落傾向の続く米国株! 今後の行方は!?
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●NYダウが1100ドル超下落
NYダウ平均は5月18日、1100ドル超下落した。2020年6月以来の下落幅となる。終値も2022年の最安値を記録した。
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小売大手のウォルマートとターゲットの決算が市場予想を下回ったことが下落の一因となった。
材料費、燃料費、人件費のコスト上昇が決算に影響を与えていることは言うまでもなく、米国を代表する小売大手2社の減益が他社にも影響を及ぼすことが懸念された。
ウクライナ情勢、中国の新型コロナ感染拡大、インフレ、FRB利上げと、株価にとっては悪材料が重なり合っている。いずれの問題もすぐに解決できる見通しはなく、今後もこの傾向が続くのか?
●気になる小売売上高指数
5月17日に発表された4月の米・小売売上高指数は0.9%増で4カ月連続プラスだったが、予想は若干下回った。
鈍化することは予想通りであったが、予想を大幅に上回るようなポジティブな内容ではなかった。一方で16日のNY連銀製造業景気指数は、予想の+17を大幅に下回る-11.6と、ネガティブサプライスだった。
NY連銀製造業景気指数は、他のフィラデルフィア連銀製造業景況指数などの景況指数よりも発表が早く、景気動向を占う先行指標とされており、今後の米国景気を占う指標としても重宝される。
●懸念される米国の景気悪化
娯楽やサービス部門のコロナからの回復は堅調である。
堅調であっても、今後決算が芳しくないとなれば、さらに失望感が広がる恐れもある。他の景況指数が今後も発表されるが、その結果によっては再び売られることも警戒しなくてはならない。
4月にはアマゾンの1~3月期決算が最終赤字となったという発表もあり、ネットフリックスも会員数の減少を受けて株価が急落した。
コロナ禍で好調だったハイテク株が軒並み下落しており、ここに歯止めの効かないインフレとFRBの利上げが拍車をかけている。利上げのペースを急げば株価が下がり、利上げのペースが緩くなれば株価は上昇するという、綱引き状態となる可能性もある。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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