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宮崎県の都城大丸跡、複合施設「テラスタ」が4月29日開業 ホテルやスーパーが入居
まちづくり複合施設「テラスタ」の開業イメージ(UDS発表資料より)[写真拡大]
宮崎県都城市中心部の中央通りにあった百貨店・都城大丸跡地(都城市中町)に、ホテルやマーケット、レストランなどが入るまちづくり複合施設「テラスタ」が、4月29日にオープンする。不動産大手のUDSが企画し、地元企業が株主となったセンター・シティが再開発したもので、中心市街地活性化の切り札と期待されている。
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テラスタは約3,000平方メートルの敷地に建つ鉄骨7階建て延べ約8,500平方メートル。1階は地域住民の暮らしを支えるフードマーケットの「テラスタマーケット」。こだわりの肉、水産物、野菜に加え、普段使いの日用品もそろえる。
2階はお茶屋やフラワーショップ、生活雑貨店のほか、都城商工会議所などオフィスが入居する。3階はウエディングにも対応する「テラスタダイニング」と鉄板焼きレストラン、3~7階に全93室のホテル「ホテルテラスタ」が開業する。宮崎県産のスギ、イチョウを使い、木の温もりを表現した部屋や、漆、和紙をテーマにした部屋も登場する。
都城大丸は地元資本の大浦が経営していた百貨店。大丸松坂屋百貨店が全国展開する「大丸」とは関係がない。戦前の大浦呉服店を母体にして1956年に開業した。売り場面積約1万5,000平方メートルで、一時は隣接地に2階建てショッピングモールの「センターモール」を経営し、中心市街地の核店舗となってきた。
しかし、ダイエーやイオンなどショッピングセンターがJR都城駅前、郊外に進出し、競争が激化。さらに長引く不況で住民の低価格志向が強まり、経営が圧迫された。このため、センターモールを閉館するなど再建策を講じていたが、2011年に宮崎地裁へ民事再生法の適用を申請して休業。2012年に宮崎地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
都城大丸の閉店で中央通りは火の消えた状況に陥っていたが、中心市街地活性化に向けて地元企業がスクラムを組み、跡地に複合施設を建設してきた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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