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【編集長の視点】ヤマシタヘルスケアホールディングスは業績上方修正、増配を見直し下げ過ぎ修正へ
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
■下値を確認する展開
ヤマシタヘルスケアホールディングス<9265>(東証スタンダード)は、今年3月31日に今2022年5月期第3四半期(2021年6月~2022年2月期、3Q)決算と同時に今5月期通期業績の上方修正と増配を発表したが、業績水準そのものが、前期の過去最高からなお減益予想となっていることが響き反応は限定的で下値を確認する展開となっている。ただ前期業績も、昨年3月に上方修正したものを5月期決算発表直前の7月に再上方修正しており、再現を期待して売られ過ぎ修正買いが増勢となった。テクニカル的にも25日移動平均線が、75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換したとしてサポート材料視されている。
■各種診断装置、手術関連機器、低侵襲機器の営業強化が寄与
同社の今5月期業績は、期初予想より売り上げを45億8700万円、営業利益を2億8700万円、経常利益を3億900万円、純利益を1億9300万円それぞれ引き上げ、売り上げ498億3800万円(前期は旧会計基準で701億3100万円)、経常利益8億3000万円(前期比14.1%減)、経常利益8億9400万円(同12.9%減)、純利益5億3900万円(同20.5%減)と前期の過去最高からの減収減益幅の縮小を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大で患者の受診控えが続き病院経営を直撃し、世界的な半導体不足が医療機器製造に影響する厳しい状況下で、急性期医療機関向けの各種診断装置や手術関連機器の高度医療機器、内視鏡関連製品の低侵襲機器などの営業を強化し、医療機関の移転・新築の新規開設や電子カルテルシステム導入の支援事業を積極化したことなどが寄与した。
配当は、業績上方修正に伴い連結配当性向30%を基本とする還元方針に従って期初予想の41円を63円に引き上げ、前期の創業95周年記念配当10円を含む年間90円からの減配幅を縮小させる。なお前期業績は、昨年3月、7月と2回上方修正されたが、これに合わせて前期配当も期初予想の年間41円を68円、さらに90円と2回増配した。
■PER9倍、PBR0.6倍、配当利回り3%の修正に再発進
株価は、昨年3月の前期業績の上方修正・増配でストップ高し、配当権利取りで2382円まで買い進まれ、この配当権利落ちと今期業績の減益転換予想で年初来安値1811円までほぼ往って来いとなった。同安値後は、今期第2四半期の連続増益業績などを背景に2000円大台を回復、2160円まで上値を伸ばしたが、今期業績の上方修正・増配には1961円と下ぶれ限定的な反応にとどまり、2000円大台での三角保ち合いを続けている。PERは9.72倍、PBRは0.69倍、配当利回りは3.06%と下げ過ぎを示唆しており、GCを示現したここからは年初来高値を上抜き昨年4月高値2382円を目指し再発進しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞・株式投資情報編集長=浅妻昭治)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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