関連記事
コスモスイニシア、シニア向けマンションで居住者の繋がりと健康の関係を調査
分析の考え方(画像: コスモスイニシア)[写真拡大]
大和ハウスグループのコスモスイニシア(東京都港区)は8日、シニア向けマンションにおける居住者のつながりと健康に関する調査を実施すると発表した。東京都健康長寿医療センターと共同で研究を行う。
【こちらも】SNSや恋愛でつながりあるシニア、身体や心の健康保つ意識が高い
調査は、2022年3月から2年間、コスモスイニシアが運営するアクティブシニア向けの分譲マンション「グランコスモ武蔵浦和」の住民を対象に、アンケートやインタビューを実施する。マンション内外の交流状況や外出の頻度、生活の満足度や孤独感などについて調べる。
加齢によって心身が衰える「フレイル度」や、精神的・肉体的・社会的に満たされた状態である「ウェルビーイング」の実現度合いなどについても調査する。
調査の結果は今後、同社が運営するアクティブシニア向け分譲マンションのコンテンツや提案づくりに活用する。
健康長寿医療センターがこれまで実施してきた調査によると、高齢者の身体的・精神的な健康状態は、他者とのつながりに影響を受けると言う。そのため他者との交流頻度や内容、また居住する場所への愛着などが重要視されている。
コスモスイニシアのアクティブシニア向け分譲マンションは、居住者同士の交流を促すよう大浴場などの設備を搭載。グループ会社を通して様々なイベントを開催したり、マンション内でのサークル立ち上げを支援するなどしている。こうした施策の及ぼす効果を、明らかにしたい考えだ。
みずほコーポレート銀行の調査によると、高齢者の人口増加を背景に、65歳以上のシニア向け市場は2025年には100兆円規模に拡大すると推計されている。なかでも金銭的余裕があり購買意欲が高いアクティブシニアは注目を集めている。
コスモスイニシアは中期経営計画で、レジデンシャル事業においてアクティブシニア向け住宅共有と入居後サービスの進化・拡張を行うと策定。全国の主要都市に、商品とサービスを展開している。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード