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イオングループ、無料配布のスプーンやストローを木か紙製に 3月から順次
木や紙で作ったスプーンなど(イオン発表資料より)[写真拡大]
イオングループは、3月からイオンモールなど全国のグループ店舗で無料配布しているスプーンやフォーク、ストローなどを、プラスチック素材から木や紙など環境配慮型素材に順次切り替える。またイオンブランドの「トップバリュ」から使用済みペットボトルを再生し、容器に使った飲料を発売する。これにより、年間約500トンのプラスチックを削減し、年間約1,500トンの二酸化炭素排出を抑制する。
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切り替えを実施するグループ店舗は、イオンリテールの約360店、イオン北海道の165店、イオン九州の247店、イオン琉球の57店。このうち、イオンリテールはストローの切り替えを既に実施しているため、スプーンやフォークなどを3月から順次、切り替える。イオン北海道、イオン九州、イオン琉球は先行実施の一部店舗を除いて4月1日から順次、切り替えに入る。2022年度の使い捨てプラスチック削減量は約150トンとなる。
さらに、イオングループの店舗に設けた回収ボックスで集めた使用済みペットボトルを再生して、容器の原材料に使った飲料を発売する。これにより、年間約350トンの化石由来のバージンプラスチックを削減できる。
イオンは2020年に策定した「プラスチック利用方針」で、事業活動に利用するプラスチックを2030年までに半減させる方針を打ち出した。「トップバリュ」で使用するペットボトルを2030年までに100%再生か、植物由来素材に転換する計画を立てている。今回の取り組みはこれらの方針を加速させるのが狙い。
プラスチックは安価で自由に成形できることから、食品容器をはじめ、さまざまな分野で広く使用されている。だが海洋汚染や温室効果ガス排出など多くの弊害が指摘され、流通業界で使用削減を目指す動きが加速している。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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