グリップ力強化の布製タイヤチェーン発売 取り付けやすく短距離移動にも 昌騰

2022年1月7日 12:07

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ゴム製ピンが装着された新型布製タイヤチェーン(画像:昌騰発表資料より)

ゴム製ピンが装着された新型布製タイヤチェーン(画像:昌騰発表資料より)[写真拡大]

  • 新型布製タイヤチェーンの取り付け手順(画像:昌騰発表資料より)

 昌騰は、タイヤに被せるだけで脱着に力がいらない布製タイヤチェーンの新商品、「K-TIR06」を発売した。ゴム製ピンを取り付けてグリップ力を強化でき、新チェーン規制にも対応。突然の雪や凍結路でもサッと取り出してすぐに装着可能だ。

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 タイヤチェーンといえば、取り付けが面倒と感じる人も少なくない。取扱説明書も添付されているが、樹脂製チェーンは複雑な取り付け手順を踏まなければ、取り付けが完了しないことが多い。

 布製チェーンは数年前から登場し、簡単に取り付けられることから注目を集めている。だが従来品では、アイスバーンではグリップ力が足りないというデメリットもあった。

 昌騰が新たに発売した布製タイヤチェーンは、凸凹加工されたゴムピンがアイスバーンをしっかりつかみ、滑ることなく走行できる。特殊繊維製の布を使用しているため、金属製や樹脂製に比べて雪道走行時の静粛性に優れているほか、振動も吸収するので乗り心地が損なわれることがないという。

 装着も従来品より簡単で、タイヤに布製タイヤチェーンを被せてから少し前進させ、被せられていない部分に被せれば終了。外れ止めの十字状のベルトを取り付ければ、走行安定性が向上する。

 タイヤチェーンの取り付けは、一般的には足元が悪い状況下で行うことが多い。雪が降りしきる中、作業しなければならない場合もある。作業者は悪天候で手がかじかみ、思ったようにタイヤチェーンの装着が出来ないことも珍しくない。

 そこで、どんなに簡単に装着できるタイヤチェーンでも、予め装着の練習をしておいた方が良い。悪天候時の足元が悪い中を想定しておけば、いざという時にも安心だろう。

 また雪の中での取り付けは、体の寒さだけでなく装着する手もかなり冷たくなる。いざという時に備えて、厚手のゴム手袋を準備しておくと良いだろう。軍手で作業する人も多いが、軍手は体温で雪をとかして水分を含む。この水分は時間とともに非常に冷たくなり、作業を苦しめるため、あまりお薦めしない。

 布製タイヤチェーンは省スペースでもあるため、ゴム手袋や長靴と共に用意しておけば、いざという時にも役立つだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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