スバル、新型「WRX S4」の日本仕様を発表 価格は404万円から

2021年11月26日 16:18

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新型「WRX S4」(SUBARUの発表資料より)

新型「WRX S4」(SUBARUの発表資料より)[写真拡大]

  • 新型「WRX S4」(SUBARUの発表資料より)
  • インテリア(SUBARUの発表資料より)

 スバルは25日、新型「WRX S4」(日本仕様)を発表した。米国ではすでに公開されているが、日本仕様の詳細を発表するのは今回が初めて。用意されたグレードはGT-H、GT-H EX、STI Sport R、STI Sport R EXの4つで、価格は400万4,000円~477万4,000円(消費税込)。

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■エクステリア

 スバルはブランドのデザインフィロソフィーとして“DYNAMIC x SOLID”を掲げており、それを進化させた“BOLDER”をWRX S4に適用した。デザインコンセプトは「Aggressive」で、ヘキサゴングリルをはじめとした立体的な造形、エアインテーク、張り出したフェンダーなど、スバルならではのデザインで勝負をしている。

 サイドはスポーツサイドガーニッシュ、リアはレーシングカーを思わせる形状のバンパーや、4つのマフラーなどを採用。セダンでありながらも、しっかりと空力性能も考慮しており、スポーツ走行も楽しめるデザインとなっている。

■インテリア

 ドアを開けた瞬間に目に飛び込んでくるのは、スバルならではのインテリア。ステアリング、センターコンソール、シートのすべてが、スバルを感じさせる。

 デザインべースは水平基調だが、11.6インチの大型センターディスプレイは非常に目立つ。オプションとなるRECAROのフロントシートは、コラボレーションアイテムの1つで、人間工学を追及。スポーツ走行には重要なホールド性、安全性を追求するとともに、デザインそのものも非常に際立っている。

■走行性能

 今回採用されたエンジンは、型式FA24の2.4L直噴ターボ“DIT”エンジン。排気量は、従来の2.0Lモデルから400ccアップした。バルブ制御は電子化され、低回転域でもターボラグを感じさせない、リニアでキレのあるレスポンスを発揮する。燃費は10.8km/L(WLTCモード)。

 トランスミッションは前進8速、後退1速でマニュアルモード付のスバルパフォーマンストランスミッション。S、S#モードの際は8速固定となり、従来よりも最適なシフトアップやシフトダウンを行う「スポーツ変速制御」も採用されている。

 従来モデルはカーブに差し掛かると、4速、3速、2速、1速と右肩下がりにダウンシフトを行うが、「スポーツ変速制御」は、ブリッピングと呼ばれる変速時に一瞬回転数を上げてシフトダウンする方法だ。これにより4速、3速とダウンシフトしそのまま3速での最適な回転数を維持してカーブを抜け、4速にアップシフトする制御を行う。立ち上がりの速度も従来モデルとは全く異なるものになる。

 ただ、米国モデルにはあるMT仕様をラインアップしていないことは、残念ではある。

■安全性能

 スバルは「交通事故死亡者0の実現」を目標にするなど、安全に関してはいい意味でうるさい。この目標に少しでも近づけるべく、多くの安全機能などを採用。0次安全として、全車に新世代アイサイトを標準装備。さらにGT-H EXとSTI Sport R EXには高度運転支援システムのアイサイトX、アイサイトアシストモニター、SUBARU STARLINKなどを装備している。

 他にもステアリング連動ヘッドランプ、ドアミラー位置やピラー位置などを工夫することで死角を低減し、安全性能を高めている。(記事:キーパー・記事一覧を見る

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