Alphabet Xの普段使いロボットプロトタイプ、Googleのキャンパスに進出

2021年11月25日 11:01

印刷

記事提供元:スラド

headless 曰く、 Alphabet の X が開発する普段使いのロボット「Everyday Robot」がラボ環境を離れ、Google のキャンパスに進出しているそうだ (The X Blog の記事9to5Google の記事The Verge の記事)。

車輪で移動し、1本の長いアームで作業する Everyday Robot はゴミの分別やテーブルのふきん掛け、会議室の椅子の片付けといった日常的に必要な作業をこなし、生活を楽にする汎用ロボットを目指す。現在では 100 体ほどのプロトタイプが Google のオフィスで仕事をしているという。2 年前に X が初めて紹介した Everyday Robot はゴミの分別をしていたが、同じ型のロボットが現在はアームにスクイージーを装備してテーブルを拭き、カップをつかむのと同じグリッパーでドアを開けることを学習できるそうだ。

現在は多くのロボットが専用に設計された環境でプログラムされたとおりに作業しているが、現実的な環境で役立つロボットにするには自ら学習可能なロボットが必要だ。2016 年に X がラボ環境で産業用ロボットに小さな日用品をつかむことを学習させようとした際、1 台のロボットが 75 % の成功率に到達するのに 4 か月相当の時間がかかったという。現在はドアを開けたり椅子をまっすぐに並べるといったより複雑な作業でも 1 日以内で 90 % の成功率に到達できるそうだ。汎用ロボットの開発は壮大な計画であるが、Everyday Robot の現状はそれが不可能ではないことを示すものとのことだ。

 スラドのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | Google | 人工知能 | IT | ロボット

 関連ストーリー:
Google、Androidロボットの折り紙を開発 2021年01月07日
ソフトバンク、ボストン・ダイナミクスを現代自動車に売却か 2020年11月10日
不気味の谷を越えた機械はいかに振る舞うべきか? 2018年05月22日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事