NYの視点:米10月住宅着工件数は予想外に減少、消費者の住宅購入センチメント悪化で警戒感も

2021年11月18日 07:50

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記事提供元:フィスコ


*07:50JST NYの視点:米10月住宅着工件数は予想外に減少、消費者の住宅購入センチメント悪化で警戒感も
米商務省が発表した10月住宅着工件数は前月比‐0.7%の152万戸と、9月153万戸から増加予想に反し2カ月連続で減少し4月来で最小となった。最重要項目である一戸建て住宅の建設が減少したことが響いた。建築材料不足で建設活動が引き続き混乱した。一戸建て住宅建設は前月比‐3.9%の103.9万戸で、昨年8月来で最低となった。

一方で、住宅着工の先行指標となる住宅建設許可件数は前月比+4.0%の165万戸と、9月158.6万戸から予想以上の増加となり今後の住宅着工の増加が期待される。

全米住宅産業協会(NAHB)が発表した最新11月住宅市場指数は過去最高水準を再び回復する一方で、ミシガン大消費者信頼感指数における消費者の住宅購入センチメントは過去最低を記録。建設業者と消費者のセンチメントに大きな乖離が生じた。建設業者が依然強い需要を楽観視する一方で、消費者は住宅価格の上昇や金利の上昇などに、購入を控える兆候にあることは、パンデミック明けに過熱した住宅市場の今後の懸念材料となる。

アトランタ連銀の第4四半期見通しは従来の8.67%から8.21%へ引き下げられた。《FA》

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