ヴィス、大規模案件の受注等で上期の売上高、受注高は過去最高 営業利益も179.5%と業績予想を大幅に上回る

2021年11月13日 08:38

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記事提供元:ログミーファイナンス

ヴィス、大規模案件の受注等で上期の売上高、受注高は過去最高 営業利益も179.5%と業績予想を大幅に上回る

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中村勇人氏:こんにちは、株式会社ヴィス代表取締役社長の中村でございます。本日は、2022年3月期第2四半期決算説明資料を用いてご説明いたします。スライドに記載している01から04まで、大きく4点についてご説明しますが、05のAPPENDIXは、お時間がある時にご覧いただければと存じます。

COMPANY PROFILE 会社概要

会社概要は、すでにご承知の方も多いとは思いますが、今回初めてという方に向けてご説明します。当社は1998年4月に大阪市西区で創業しました。

現在のビジネスはデザイナーズオフィス事業とVISビル事業となっていますが、創業当時は商業空間系のデザインとお店作りをメインとした事業を行っていました。私自身が前職で随分キャリアを積んできたこともあり、その得意なところを活かしながら事業をスタートさせたということです。

ORIGIN 事業の始まり

2003年にある大きな出会いがあり、現在のメインの事業になるデザイナーズオフィス事業を始めるきっかけになりました。これはみなさまにぜひ聞いていただきたいところです。

スライドの画像をご覧ください。町工場をきれいにしたいというリクエストを受けて、左側のBEFOREから右側のAFTERのように変わりました。これにより、ここで働いていた社員の方々が激変するということを私自身が経験することになりました。

「空間(環境)を変えることで、人が変わり、会社も変わる」ことを体験した出来事が、まさにこちらの町工場でした。仕事を終えた社員の人たちが見に来て、出来上がったオフィスの写真を撮ったり、それを親御さんに見せたりと、そのようなことがあったと聞きました。

人を変えるという魅力がオフィスにあるということにも、ここで気づきました。これまでは商業空間をデザインしていたのですが、一気に舵を切って、2004年からオフィスの領域で事業展開することになりました。その後、順調に成長しています。

CREDO クレド

当社には「CREDO」というものがあり、これを非常に大事にしています。ラテン語で約束、心情を意味しますが、会社の方向性や行動規範とも言えるものです。スライドに記載しているように「同じベクトルを持った強力なメンバー」を集めるためのツールとして、私たちが非常に大事にしているものです。

PHILOSOPHY フィロソフィー(企業理念)

最も大事にしているのは、「はたらく人々を幸せに。」という当社の企業理念です。当社では、どのような事業を運営しているのかということよりも、どのような目的で企業を経営し、メンバーを引っ張り、ステークホルダーのみなさまに私たちの事業をどのようにアピールできているかということが一番重要だと思っています。

常に「働く人々を幸せにできているか?」ということを念頭に置いて事業を運営していることが、非常に大きな特徴となっています。

SUMMARY 業績サマリー①

2022年3月期第2四半期の業績です。売上高は51億2,500万円、前年同期比149.7パーセント、営業利益は3億9,700万円、前年同期比419.5パーセントでした。おかげさまで、非常に大きな数字を上げることができました。

SUMMARY 業績サマリー②

トピックスは3点です。売上高、受注高ともに上半期で過去最高となりました。さらに大型案件の受注がこの上半期で4件あり、それだけで5億円強の売上を上げることができました。この半期で、非常に大きな成果が出たのではないかと思っています。

BUDGET COMPARISON 予想比

業績の予想比です。売上高で117.8パーセント、営業利益では179.5パーセントと、大幅に予想を上回りました。その他の各項目については、スライドにあるとおりの内容です。

COMPARED TO THE PREVIOUS TERM 前年同期比

新型コロナウイルス感染症拡大前の水準への回復ということで、いろいろな分野において過去最高を更新することができました。

1年前からは考えられない状況で、働き方を変えることが求められる中で、私たちのオフィスにおいても、Web会議ができるブースの導入など、さまざまな働き方ができる環境への変革がありました。これによりお客さまへのアピール度も高めることができ、今回の業績につながったとも考えています。

SALES TRENDS 売上・利益推移

売上高と営業利益の推移です。スライドの棒グラフをご覧いただくと、それぞれの推移が非常にわかりやすいと思います。2021年3月期と2022年3月期とで比べると、大きく伸びていることがわかります。

ORDER STATUS 受注状況①

受注高と受注残の推移です。今までの売上もさることながら、将来の売上をどのように見るかということで、わかりやすい指標として推移を示しています。受注高はこの上半期で50億5,500万円と、過去最高を更新しました。

ORDER STATUS 受注状況②

先ほどお伝えしましたが、大型案件として4件受注することができました。こちらの数字も上半期で過去最高となっています。

BALANCE SHEET B/S概況

B/Sの状況です。自己資本比率は67.4パーセントと、60パーセント台を維持しています。

CASH FLOW STATEMENT C/F概況

キャッシュ・フローです。依然として不透明な状況ですが、一定の手元流動性を維持できています。

FY2021 OUTLOOK 2022年3月期業績予想①

2022年3月期の業績予想は、増収増益の見込みです。3月期の予想ですが、売上高は91億6,700万円、前年同期比113.5パーセント、営業利益は5億9,000万円、前年同期比113.1パーセントです。前期を上回る見通しを立てており、現在も順調に売上を上げることができています。

FY2021 OUTLOOK 2022年3月期業績予想②

こちらも同じく業績予想ですが、先ほどのご説明の詳細になります。すべての指標で増収増益の見込みとなっています。

これまでのワークプレイス

成長戦略についてです。「私たちが行っているビジネスの環境がどのように変わってきたのか」ということを、4つのフェーズに分けてご説明します。

私たちが2004年にこの事業を始めた時のオフィスを「ワークプレイス1.0」と定義しました。この当時は、いわゆる作業空間を作りました。わかりやすく言いますと、「机と椅子と、当時普及し始めたパソコンがあれば仕事はできるだろう」という考え方でスタートしました。

次のステージは「ワークプレイス2.0」と定義しています。ここでは協働空間を作りました。「いろいろな仲間とコミュニケーションを取りながら働いていこう」と言われるようになり、例えばフリーアドレスが少し流行ってくるなど、働き方が変わってきました。

その次は「ワークプレイス3.0」で、生産性を高めることを目指しました。「ABW」というキーワードも出てきました。「自分が働きたい場所で働きながら、一人ひとりが生産性を上げるような働き方を目指そう」というものです。

ワークプレイス4.0へ

そして現在は「ワークプレイス4.0」です。「社会の変化がもたらした、働き方の変化からのビジネス領域の拡大」となっていますが、実際に現在のコロナ禍やアフターコロナにおいて、もとに戻ると考えている方は、おそらく誰一人としていないだろうと思います。

そのような中で、自分たちはどのように変わっていくのかということです。これまでの「ワークプレイス1.0」から「ワークプレイス3.0」では、「オフィスをどのようにしたいですか?」というようなキーワードを、いろいろなクライアントに投げてきました。しかし、多様化する働き方の中で、「どのような働き方をしたいですか?」という問いかけが、まさにこれから求められます。

デザインが軸だというところは、もちろん大事にしないといけません。しかし、それぞれの企業で「在宅勤務を増やそう」「出社率を増やそう」「シェアオフィスを作ろう」など、いろいろな働き方を望んでいるのは誰かと言いますと、実は、ワーカーの人たちなのです。

DESIGNER’S OFFICEからWORK DESIGN COMPANYへ

このような中で、私たちは「DESIGNER’S OFFICEからWORK DESIGN COMPANYへ」を掲げました。「はたらき方そのものをデザインしよう」と、今までの領域を広げます。

場所中心から、ひと中心に考える世の中に

それはどのようなことかと言いますと、場所中心の考え、つまりオフィス自体をどのように作るのかというよりも、そこで働く人たちがどのように働きたいのかということを考えるようになったということです。以前は、企業が人を選んでいる時代でした。しかし、今はそのようなことを言っていると、よい採用はまったくできません。

人に選ばれるような会社作り、つまり「真ん中にいるのが人になる」という状況がこれからも求められる中で、私たちはより人にフォーカスした空間作りを行い、事業領域を広げることにチャレンジします。

WORK DESIGN PROCESS

3つの領域でビジネスの拡大を行います。1つ目が、コンサルティングです。「今のオフィスは果たして適正な場所にあるでしょうか」「適正なICTが入っているでしょうか」「空間利用は正しくできているでしょうか」というものを、新しいツールを取り入れてお客さまにコンサルティングします。

そこから得たデータをベースに、在宅勤務率を増やす、シェアオフィスを増やすなどのそれぞれの企業の働き方の裏付けをデータ化し、ブランディングという領域の中でオフィス作りをしていきます。

また、実際に働きやすいオフィスなのかをサーベイするツールにより、ビジネスが回る仕組みを用いて、事業を大きく展開していきたいです。

ヴィスはデザイナーズオフィスを作るだけの会社ではなく、これからは働き方を提案する会社を目指して、領域を広げていきます。領域が広がるということは、売上の領域を広げる可能性が高いとご理解ください。

シナジーを生む業務提携を継続

具体的には、ビットキーと業務提携し、今年8月より、「WORKHUB(ワークハブ)」というコンサルティングサービスの提供を開始しました。私たちのデータを使い、ビットキーとデータを共有し、サービスを展開していきます。

『wit』を用いたオフィス可視化レポーティングサービスを開始

また、先ほどお伝えしたとおり、今のオフィスはどのようになっているかというコンサルティングサービス、つまりデータで可視化できるサービス「wit」を2021年3月からスタートしました。

組織改善サーベイ『ココエル』のサービス開始

最後がエンゲージメントの領域です。自分たちのオフィスが正しく使えているかどうかを可視化するツールです。これは、働く人たちのエンゲージメントだけではなく、いろいろなモチベーションにつながることをサーベイできるツールにもなっています。

2030年に向けて

今紹介した新しいサービスでさらに領域を広げるだけでなく、これらを入口にオフィスのデザインにつなげるかたちで事業領域を広げていきます。2030年には売上高を250億円にするビジョンに向けて、しっかり取り組んでいきたいと思います。

ご説明は以上となります。最後までご清聴いただき、ありがとうございました。

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