ファミマ、飲料陳列をAIロボットで自動化 ALFALINK相模原店に導入

2021年11月9日 16:29

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「TX SCARA」(画像: ファミリーマートの発表資料より)

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 コンビニエンスストア大手のファミリーマートと、物流の日本GLP、ロボット開発のテレイグジスタンス(TX)は、ファミリーマートALFALINK相模原店(相模原市中央区)にTX独自のAI(人工知能)システム「Gordon」を搭載した新型ロボットを導入する。バックヤード内の飲料陳列業務を自動化するためで、店舗従業員の作業負荷が大幅に軽減される。

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 新型ロボットは「TX SCARA」。バックヤードの狭いスペースで稼働できる水平多関節型ロボットで、通常時はAIが自動制御し、24時間飲料陳列業務に従事する。陳列がどうしてもうまくいかないときは、直ちに遠隔操作モードへ移行。インターネット経由で人がロボットを制御して迅速に状況を復旧、通常の自動制御モードへ戻すことができる。

 搭載したAIは、店舗の販売実績データを学習することで、季節や時間帯に合わせた売れ筋商品を重視して陳列を最適化する。それぞれの店舗で1日当たり約1,000本行われている飲料陳列業務が自動化されれば、店舗従業員の負担は大幅に軽減される。売り場を離れることなく、より充実した接客など付加価値の高い作業が可能となる。

 今回の新型ロボット参入は、ファミリーマートが2019年から参画する経済産業省の「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環。ロボットの活用で店舗の省人化、新しい店舗オペレーションの確立を目指すファミリーマートの方針の1歩と位置づけられている。

 店舗があるALFALINKは、日本GLPが展開する物流施設。日本GLPは従来の物流施設の効率化や最適化を超えた施設建設を目指している。新型ロボットの導入は、同社が目指す方向とも一致するとしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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