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関空、セコムの監視ロボットを導入
関西国際空港で導入予定の「セコムロボットX2」(画像はセコム発表資料より)[写真拡大]
セコム(東京都渋谷区)が開発した自律走行型巡回監視ロボット「セコムロボットX2」が、10月25日から関西国際空港で導入される。警備業の人手不足が深刻化する中、ロボットと人間の力を融合したセキュリティサービスを提案する。
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レーザーセンサーや超音波センサーなど各種センシングを搭載。ロボット自身が位置を特定しながら、敷地内の定めた巡回ルートを自律走行し警備を行う。走行スピードは最大時速4kmで、周囲の環境にあわせて速度調整を行い安全に運転する。
様々な場所で画像の撮影も実施する。異常を検知したら、施設内の防災センターで隊員が確認し対処する。巡回が終了したらロボットは立哨ポイントで止まり、周辺の監視を続ける。マイクやスピーカー、音声、ランプを搭載しており、不審行動を見つけたら威嚇することも可能だ。
関西国際空港の旅客数は2019年度で約2880万人にのぼり、関西のゲートウェイとして位置づけられている。厳重なセキュリティが求められることから、セコムは以前から監視カメラ・常駐警備・出入管理システムなどを用いて同空港の警備を担ってきた。セコムロボットX2を新たに加え、広い敷地での巡回業務の効率化と高水準化を図る。空港警備での導入は、2019年6月から開始した成田国際空港に続く2カ所目となる。
少子高齢化などの影響で働き手が不足し、警備業の人手不足は顕著だ。セコムはそれを踏まえ、これまで人に依存していた業務をロボットで代替できるようにした。同社は創業時から、人間の長所と機械の長所を組み合わせて人の力を増幅する手法に取り組んできた。自律走行型巡回開始ロボットの開発もその一環だ。
10月4日には、トヨタのパーソナルモビリティ「シーウォークティー」の正式導入も発表している。警備は通常、人が徒歩で見回るが、警備員がモビリティに乗って巡回することで、循環時間を3割短縮できる見込みだと言う。セコムはテクノロジーを組み込んだ安全性が高く効率的なセキュリティサービスを追求していく方針だ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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