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【注目銘柄】新光商事は業績上方修正と増配のダブル効果を期待し押し目買い交錯
新光商事<8141>(東1)は、前日18日に1円安の905円と4営業日ぶりに小反落して引けた。日経平均株価が、3営業日ぶりに43円安と反落し、同社株も、9月27日につけた年初来高値923円を目前としていたため目先の利益を確定する売り物が出た。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
新光商事<8141>(東1)は、10月13日に発表した今2022年3月期業績の上方修正と増配のダブル効果による割安修正を期待して押し目買いが交錯した。テクニカル的にも5日移動平均線が、25日移動平均線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を強く示唆しており、買い手掛かりとなっている。
■半導体、電子部品の売り上げが大きく伸び総還元性向は100.5%
同社の今2022年3月期業績は、期初予想より売り上げを200億円、営業利益、経常利益を各10億円、純利益を4億4000万円引き上げ、売り上げ1300億円(前期比26.3%増)、営業利益26億円(同68.5%増)、経常利益26億円(同66.5%増)、純利益17億円(同35.4%増)と見込み、大きく増収増益転換する。電子部品商社として産業機器向け、自動車電装向けが回復して好調に推移しており、今期第1四半期(2021年4月~6月期、1Q)に半導体の売り上げが前年同期比61.0%増、電子部品が同48.3%増、アッセンブリ事業やソフトウエア受託開発なども順調に推移したことなどが要因となる。
配当は、中期経営計画期間(2020年3月期~2022年3月期)中の3年間に総合還元性向の100%以上を目標にしており、業績の上方修正とともに中間配当、期末配当とも各17円の期初予想を各23円に引き上げ、年間46円(前期実績34円)へ連続増配を予定している。総還元性向は、目標通りに100.5%となる。
■配当利回り5%は東証1部ランキングで第26位となお割り負けを示唆
株価は、今期1QのV字回復・高利益進捗率業績に主力仕入れ先のルネサスエレクトロニクス<6723>(東1)の英半導体会社・Dialog社買収完了が加わり、新光商事のポートフォリオも拡大するとして年初来高値923円まで160円高し、全般相場の急落とともに794円安値へ往って来いの調整となり、足元では業績の上方修正・増配で出直り歩調となっている。PERは19倍台と割安感は乏しいが、PBRは0.67倍と割り負け、配当利回りも、5.08%と東証第1部配当利回りランキングで25位とベスト30位にランクインしている。年初来高値923円抜けから2019年9月30日を基準日に実施した株式分割(1株を2株に分割)の権利落ち後高値950円を奪回し、権利落ち埋めに拍車を掛けよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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