EU、食品添加物としての二酸化チタン使用禁止へ

2021年10月16日 08:35

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 若干旧聞だがEU加盟各国は 8 日、食品添加物としての二酸化チタン (E171) の使用を 2022 年から禁ずるという欧州委員会 (EC) の提案を承認した (Daily News 08 / 10 / 2021Q & ASlashGear の記事)。

欧州食品安全機関 (EFSA) は EC の要請に応じて E171 の再評価を行い、もはや食品添加物として使用した場合に安全とはいえないとの結論を 5 月に発表していた。主なポイントとしては、E171 に含まれる二酸化チタンの 50 % はナノスケール粒子 (100 nm 未満) であり、経口摂取した場合の吸収量は少ないものの体内に蓄積されることや、それによる遺伝毒性の懸念が排除できないことが挙げられている。

加盟各国が承認したことで、年末までに規制案への反対意見が提出されなければ条文が 2022 年の早い時期に発効し、6 か月間のフェーズアウト期間が開始されることになる。食品添加物としての二酸化チタンは白さを強調する着色料として菓子などに用いられているが、フランスでは 2020 年から使用を禁じていた。

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