埼玉のJR大宮駅東口再開発、複合商業施設「大宮門街」が2022年4月オープンへ

2021年10月11日 16:01

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大宮門街の外観とロゴマーク(大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合発表資料より)

大宮門街の外観とロゴマーク(大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合発表資料より)[写真拡大]

 さいたま市大宮区の大宮駅東口大門町2丁目中地区市街地再開発組合は、大宮駅東口で整備中の複合商業施設を「大宮門街(おおみやかどまち)」と命名、2022年4月オープンと決めた。商業施設だけでなく、オフィス、公共施設、金融機関を一堂に集め、駅前の新たなにぎわい拠点とする。

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 大宮門街は鉄骨一部鉄骨鉄筋コンクリート地下3階、地上18階建て延べ約8万2,000平方メートル。1階に設けた門街広場から多様な施設へ立体的につながる構造で、1~6階の商業ゾーンは門街イーストと門街ウエストの2つで構成する。低層階には商業施設のほか、金融機関も入居する。

 4~9階は公共施設の「市民会館おおみやレイボックホール」が入る。1,400席の大ホール、最大340席の小ホール、展示室、スタジオなどを備え、コンサートや演劇、各種イベント会場などに広く利用できる。10階以上の高層階はオフィスとなる。

 建物は大地震にも耐えられる免震構造で建築している。災害時に72時間、ビル機能を維持する非常用発電機やオイルタンクを備えるほか、大災害発生時の帰宅困難者に市民会館おおみやを一時滞在施設として開放する。

 大宮駅周辺の大門町地区は氷川神社の門前町、中山道の宿場町として発展した歴史を持つ。大宮門街の名称には、大宮駅から氷川神社の参道へ続く「門」の役割を果たす街をイメージしたという。このエリアの特徴の1つが古くから残る路地道だが、建物のデザインにこれを取り入れ、地域の歴史をアピールする。

 再開発事業は2009年に準備組合が設立されて本格的にスタートした。2013年に都市計画決定されたあと、2015年に本組合設立が認可され、2018年から建設工事が進んでいる。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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