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積水ハウスは2期ぶり最高純益更新の業績上方修正と連続増配拡大を見直し
積水ハウス<1928>(東1)は、日経平均株価が続落したことから同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ下落幅は小幅で、今年9月9日に発表した今2022年1月期業績の上方修正による純利益の2期ぶりに過去最高更新や期末配当の連続増配幅の拡大を手掛かりに割安修正期待の下値買いも交錯した。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
積水ハウス<1928>(東1)は、日経平均株価が続落したことから同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ下落幅は小幅で、今年9月9日に発表した今2022年1月期業績の上方修正による純利益の2期ぶりに過去最高更新や期末配当の連続増配幅の拡大を手掛かりに割安修正期待の下値買いも交錯した。テクニカル的にも、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現し、高値もみ合いの下値が直近安値2125円から戻り高値への調整幅の3分の1押し水準にとどまっていることも、買い材料視されている。
■コロナ禍により在宅需要が拡大し新換気システムの採用率も80%超
同社の業績推移は、前2021年1月期業績と今2022年1月期業績とで様変わりの好転となった。前期業績は、第2四半期(2Q)累計決算発表時に下方修正され配当も減配され、自己株式取得の取得株式数、取得総額も減額された。それに対して今2022年1月期業績は、同じく2Q累計決算発表時の今年9月9日に上方修正された。業績修正は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う在宅需要の拡大により国内外の戸建住宅事業、賃貸住宅事業の受注が好調に推移し、昨年12月に発売した新型コロナウイルスなどの汚染物質を換気する次世代室内環境システム「スマート イクス」の採用率が80%を超え、年間販売目標棟数2400棟を半年で超えた高付加価値化なども要因となっている。
今1月期業績は、期初予想より売り上げを10億円、営業利益を200億円、経常利益を180億円、純利益を130億円それぞれ引き上げ売り上げ2兆5530億円(前期比4.3%増)、営業利益2200億円(同18,0%増)、経常利益2180億円(同18.0%増)、純利益1480億円(同19.8%増)と増益転換率を拡大し、純利益は2021年1月期の過去最高(1412億5600万円)を更新するとともに市場コンセンサスも上回る。配当も、年間88円(前期実績84円)へ連続増配幅の拡大を予定している。今年3月4日に発表した自己株式取得(取得上限800万株、取得総額150億円)も、目標通りに今年8月4日に取得を終了した。
■PER10倍、配当利回り3.7%をテコに32年ぶり最高値更新も
株価は、今年3月に前期業績が期中の下方修正値を上ぶれて着地し、前期配当も増配、今期業績の増益転換を予想し自己株式取得も発表したことで年初来高値2438円まで約400円幅の急伸となった。その後は、2300円台を上限、2100円台を下限とするボックス相場が続いたが、9月の今期業績の上方修正、増配発表に証券各社の目標株価引き上げも加わり2431.5円の戻り高値まで買われボックス上限抜けの勢いを示すとともに、25日線が75日線を上抜くGCを示現して上昇トレンド転換を示唆した。足元では、8月安値から9月17日高値への300円超高の3分の1押し水準を固めているが、PERは10倍台、配当利回りは3.74%と割安であり、年初来高値抜けでボックスを上放れ上場来高値2760円(1989年10月)の32年ぶりの更新も上値目標に浮上しよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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