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スーパーのオーケー、H2Oに対抗して関西スーパー買収に名乗り
関西を地盤とする食品スーパーの関西スーパーマーケットが、小売り大手のエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングと経営統合してその傘下に入ることで合意したことに対し、首都圏が地盤のディスカウントスーパー・オーケーは3日、関西スーパーを買収する意向を明らかにした。関西スーパーとH2Oの経営統合が撤回されれば、株式公開買い付け(TOB)に入る。
【こちらも】H2Oが関西スーパーを子会社化、関西に巨大スーパーグループ出現
オーケーの発表によると、オーケーは関西スーパーの株式7.69%を持つ第3位の株主で、時価の2倍超に当たる1株当たり2250円のTOBによる買収を6月に提案した。関西スーパーは社外取締役らで構成する特別委員会を設置して対応を検討したが、H2Oとの経営統合を8月末に選択した。
オーケーは関西スーパー経営陣との直接協議を申し入れていたが、非公式会合しか開かれなかった。特別委員会とのやり取りも数回あっただけで、実質的な協議の場が設けられなかったと主張している。
オーケーはH2Oと関西スーパーの経営統合について、少数株主に対する説明が不十分なうえ、オーケーの提案の方が関西スーパーの企業価値向上に資するなどとして、関西スーパーの臨時株主総会で反対票を投じる方針。H2Oとの経営統合が否決されれば、関西スーパーの同意を得て1株当たり2250円のTOBを実施するとしている。
関西スーパーは8月末の取締役会で、H2Oが関西スーパーを子会社化して経営統合することを決議した。関西スーパーの事業は関西スーパーが新設する新事業会社に移管され、H2Oグループのスーパー・阪急オアシス、イズミヤと統合される。
関西スーパーは阪急オアシス、イズミヤを株式交換で完全子会社化して中間持ち株会社になる。関西スーパーとH2Oの臨時株主総会で承認されれば、2021年度中に実施に移す計画だ。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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