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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏7月失業率などが手掛かり材料に
*14:26JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、ユーロ圏7月失業率などが手掛かり材料に
■ユーロ圏経済の改善期待でユーロ買い強まる
今週のユーロ・ドルは強含み。欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁やレーン理事がデルタ株流行による経済への影響は限定的と、景気回復に楽観的な見解を示したことが好感された。米国の早期利上げ観測が後退したこともユーロ買いにつながったようだ。取引レンジ:1.1693ドル-1.1802ドル。
■もみ合いか、米量的緩和策縮小の思惑残る
来週のユーロ・ドルは、もみ合いか。ユーロ圏の7月失業率、7月小売売上高など経済指標が有力な売買材料となりそうだ。米連邦準備制度理事会(FRB)は現行の量的緩和策を年内に縮小する可能性があるため、ユーロ買い・米ドル売りがさらに拡大する状況ではないとみられる。ただし、ユーロ圏の経済指標が市場予想を上回る内容だった場合、リスク選好的なユーロ買い・米ドル売りは継続する可能性がある。
予想レンジ:1.1720ドル−1.1850ドル
■強含み、ウイルス変異株への懸念和らぐ
今週のユーロ・円は強含み。欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁やレーン理事は「新型コロナウイルス変異株の感染流行による経済への影響は限定的」との見方を伝えたことや、米国の早期利上げ観測は後退したことから、リスク選好的なユーロ買い・円売りが優勢となった。欧米株高を意識したユーロ買いも観測された。取引レンジ:128円16銭−129円76銭。
■下げ渋りか、ユーロ圏7月失業率などが手掛かり材料に
来週のユーロ・円は、下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)による大規模な金融緩和策は2022年以降も継続される見込みだが、再来週発表される7月ユーロ圏失業率、7月ユーロ圏小売売上高などの経済指標が市場予想を上回った場合、域内の景気回復への期待でユーロ買い・円売りが優勢となりそうだ。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・8月31日:8月消費者物価コア指数(7月:前年比+0.7%)
・9月1日:7月失業率(6月:7.7%)
・9月3日:7月小売売上高(6月:前月比-0.4%)
予想レンジ:128円50銭−130円50銭《FA》
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