日本ユニシス、2倍速で文章読める技術をデジタルサイネージ広告に 実証実験

2021年7月22日 07:22

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 日本ユニシス(東京都江東区)は21日、「読書アシスト技術」をデジタルサイネージ広告の実証実験に提供すると発表した。文章の認知メカニズムを踏まえ文章を読むスピードを1.5~2倍にするもので、文章を中心とした新たな広告コンテンツづくりを目指す。

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 7月19日から8月8日まで、SBクリエイティブが福岡県の商業施設で手掛けるデジタルサイネージ広告で実験を行う。読書アシスト技術を用いて文章中心の広告を表示。センサーなどで検知を行い、広告効果を検証する。有用性が確認できれば、日本ユニシスとSBクリエイティブは共同で、読書アシスト技術を用いた広告コンテンツの普及を目指す。

 読書アシスト技術は、特別な訓練無しに文章を読むスピードをアップする文字レイアウト変換技術。独自の文章表示アルゴリズムによって、改行位置や文字配置を調整する。余計な目線の動きをカットし目線の動きが最短になるよう誘導する。

 一般的に1分間に人間が読める文字数は400~600字と言われているが、読書アシスト技術を適用したレイアウトの場合、最大1000文字程度まで読んで理解することが可能だ。

 同技術は、大日本印刷が公立はこだて未来大学と共に研究を行って開発した。Digital Content Expo2020では、「Innovative Technologies 2020 Special Prize -Use-」を受賞している。日本ユニシスは、利用許諾を受けて、技術を活用したサービスを展開している。

 現在、スマホやタブレットなどの端末で文章を読む機会が増大している。大日本印刷は、紙の書籍と電子書籍をワンストップで提供するインターネット書店「honto」を運営しており、以前から端末上で認識しやすいテキスト表示の研究を行ってきた。

 特に近頃は、外出自粛で自宅学習や読書を行う人が増え、文章をスピーディーに大量に読みたいというニーズが高まっている。これを受けて、開発元の大日本印刷とパートナーの日本ユニシスは読書アシストの活用に注力していた。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る

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