イスラエルに世界初の培養肉生産施設 1日500kgを生産

2021年7月3日 10:11

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記事提供元:スラド

イスラエルの企業「Future Meat」は6月23日、世界初の産業用培養肉生産施設を開設したと発表した。この施設では、1日に500キログラムの培養製品を生産する能力があり、この量は5,000個のハンバーガーに相当するそうだ(PRNewswireFoovoGIGAZINE)。

この施設では、動物の血清や遺伝子組み換え材料を使用せずに鶏肉、豚肉、子羊の培養物を生産できるという。その上、従来の畜産設備の約20倍の高速生産が可能になるとしている。同社の最初の製品では、培養肉が45から60%、植物性タンパク質が40から55%の割合の培養ハイブリッド肉となる予定だとしている。

あるAnonymous Coward 曰く、  生産施設を建設したのはイスラエルの培養肉企業Future Meat社で、最初の製品は培養肉が45~60%、植物性タンパク質が40-55%の培養ハイブリッド肉となる予定だという。現在の生産コストは110gあたり4ドルだが、来年にはさらに2ドルまで低下する見込み。一般的な動物肉を生産するよりも、温室効果ガスの排出量が80%少なく、土地・水の使用量はそれぞれ99%、96%少なくすむとのこと。

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