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ユーロ週間見通し:下げ渋りか、域内経済の早期正常化への期待残る
*14:37JST ユーロ週間見通し:下げ渋りか、域内経済の早期正常化への期待残る
■弱含み、米雇用情勢の改善期待でユーロ買い縮小
今週のユーロ・ドルは弱含み。ユーロ圏の企業景況感はゆるやかに改善していることから、ユーロ・ドルは一時1.2254ドルまで買われた。しかしながら、米雇用情勢のさらなる改善が期待されたことや米長期金利の上昇を受けて、ユーロ・ドルは一時1.2104ドルまで下落した。5月米雇用統計発表後にユーロは反転したが、1.21ドル台後半までの戻りにとどまった。取引レンジ:1.2104ドル-1.2254ドル。
■もみ合いか、ECBの金融緩和策は長期間継続へ
来週のユーロ・ドルはもみ合いか。6月10日に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会で、現行の金融緩和策を長期間維持することが決まりそうだ。域内経済の回復によって緩和縮小への期待は根強いものの、リスク選好的なユーロ買いがただちに拡大する可能性は低いと予想される。
予想レンジ:1.2050ドル−1.2250ドル
■弱含み、ECBの金融緩和策は長期継続との見方
今週のユーロ・円は弱含み。ユーロ圏の4月失業率の低下や製造業PMIの上方修正を意識して一時134円台前半まで買われた。ただ、米雇用情勢のさらなる改善が期待されたことや、欧州中央銀行による金融緩和策の長期継続観測は後退していないことから、ユーロ売り・円買いが再び強まり、週末前に133円台前半まで下落した。取引レンジ:133円14銭−134円13銭。
■下げ渋りか、域内経済の早期正常化への期待残る
来週のユーロ・円は下げ渋りか。欧州中央銀行(ECB)は現行の金融緩和策を長期間維持する公算だが、ユーロ圏経済の穏やかな回復への期待が広がっている。日本とユーロ圏の経済成長格差は存続しており、域内経済の早期正常化への期待もあることから、ユーロ売り・円買いがさらに拡大小する可能性は低いとみられる。
○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・10日:欧州中央銀行(ECB)理事会の結果判明
予想レンジ:132円30銭−134円30銭《FA》
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