関連記事
アートネイチャー、増毛部材を中国の大手ヘッドスパに供給 国内外で初
オンラインで増毛研修を行なう風景(画像: アートネイチャーの発表資料より)[写真拡大]
アートネイチャー(東京都渋谷区)が中国のヘッドスパサロンに増毛部材の供給を始めた。「緑なす黒髪」は、失い始めると多くの人が渇望してやまない若さの象徴。同社が増毛部材を供給するのは、国内外を通じて今回が初めてとなり、中国国内で2100店舗のヘッドスパサロンを展開するヘアオロジー(本社:広東省)を通して、中国人の頭髪の悩みにも応える。
【こちらも】双日、ケイマン籍のビジネスチャーター機運行を開始 アジアでの需要増で
同社が中国での展開に踏み切ったのは、外見に気を配る「90後」世代が増えたためだ。豊な時代に産まれた1990年代以降の若者達の間では、ヘッドスパサロンの利用が急速に広がっている。また、中国国家衛生健康委員会の調査によると中国で薄毛に悩む人は2億5000万人にものぼると言うから、増毛の潜在需要は莫大だ。
アートネイチャーは、自分の髪に人口毛を結んで毛髪全体を増やして見せる手法をとっており、独自の増毛ブランド「MRP(マープ)」を展開している。この技術指導をヘアオロジーに行い、供給すると言う。
中国だけでなく、今年に入ってから同社は日本国内でも着実に成長への施策を打っている。近年は増毛のイメージが強いが、同社の事業領域は「頭髪に関する悩み」全般だ。創業当初から取り扱っているのがウィッグ。医療用のブランドもあり、病院内に専門サロン「アンクス」を展開する。
医療用ウィッグや外見ケア備品の提供だけでなく、シャンプーやヘアカットなどの一般メニューもワンストップで用意するアンクスを、3月に愛媛県、4月には大阪府に相次いでオープンしている。
髪が地肌から生えているような自然さを再現した「レクア マイスター」シリーズの新作も発表した。顧客の頭部を3D計測し、密着装着する。至近距離で見ても自然で、快適な付け心地を目指した男性向けの商品だ。
世界的に対面の機会が減るなどマイナス要素はあるものの、長期的に見て増毛需要は拡大すると見られる。日本国内で培った技術やブランド、サロンの運営などのノウハウは、中国のみならず成長するアジアで求められることになりそうだ。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
スポンサードリンク