日経平均は218円安でスタート、村田製やアドバンテストなどが下落

2021年5月13日 09:35

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記事提供元:フィスコ


[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;27929.01;-218.50TOPIX;1865.35;-12.60


[寄り付き概況]

 13日の日経平均は218.50円安の27929.01円と3日続落して取引を開始した。前日12日の米国株式市場は大幅続落。ダウ平均は681.50ドル安の33587.66ドル、ナスダックは357.75ポイント安の13031.68で取引を終了した。予想を上回った4月の消費者物価指数(CPI)を受けて、長期金利が5週間ぶり高水準に達したため、寄り付き後、下落。インフレ上昇への警戒が高まり、売りが加速し引けにかけて下げ幅を拡大した。ハイテク株ではキャピタルゲイン増税を警戒した利益確定売りにも拍車がかかった。

 米国株安を受けた今日の東京株式市場は売りが先行した。米長期金利上昇への警戒感が強まったことに加え、引き続き国内の新型コロナ感染拡大が懸念され、株価の重しとなった。一方、日経平均が昨日までの2日間で1300円を超す下げとなり、自律反発狙いの買いが入りやすかったことに加え、外為市場で、1ドル=109円70銭前後と昨日15時頃に比べ80-90銭ほど円安・ドル高に振れていることも株価下支え要因となったが、寄り付き段階では売りが優勢だった。なお、取引開始前に発表された対外及び対内証券売買契約などの状況(週間)によると、海外投資家は4月25日-5月1日に国内株を589億円買い越し、5月2-8日に1448億円買い越した。同じく取引開始前に発表された3月の国際収支状況(速報)によると、経常収支は2兆6501億円の黒字だった。QUICKがまとめた民間予測の中央値は2兆7646億円の黒字だった。

 セクター別では、その他製品、石油石炭製品、情報・通信業、精密機器、電気機器などが値下がり率上位、その他金融業、保険業、食料品、ゴム製品、銀行業などが値上がり率上位に並んでいる。東証1部の売買代金上位では、ソフトバンクG<9984>、ファーストリテ<9983>、任天堂<7974>、レーザーテック<6920>、村田製<6981>、エムスリー<2413>、アドバンテスト<6857>、サイバー<4751>、キヤノン<7751>、ENEOS<5020>、ZHD<4689>などが下落。他方、日本製鉄<5401>、NTT<9432>、ホンダ<7267>、7&iHD<3382>、アサヒ<2502>、キリンHD<2503>、花王<4452>などが上昇している。《FA》

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