関連記事
子供のやる気を下げるNGな褒め方と、自立を促す良い褒め方
最近は子供の自己肯定感の低下が問題視されており、子供を叱るよりも褒める方が良いと言われている。そのため、子供が何かをすると積極的に褒めて伸ばしている人も多いのではないだろうか。しかし、「いい子だね」「よくできたね」という褒め方をしていると、むしろ子供を不安にさせたり、やる気を下げさせてしまったりすることがある。子供を褒めて伸ばしたいなら、表面上のことではなくプロセスを具体的に褒めるようにしよう。
【こちらも】子供の自己肯定感を育むためには、褒めない叱らない子育てをすべき
■子供を褒めるときにNGな褒め方
子供が絵を見せてきたとき、何度も見せられているとつい「上手にかけたね」だけで終わらせてしまっていないだろうか。それだけだと具体性に欠けており、おざなりに褒められたように感じてしまう。
一方で褒めようと意気込むと、大袈裟に「才能があるんじゃないか?」と褒めることもあるかもしれない。しかし、これも子供は表面上しか見られていないと不満を感じてしまうだろう。
■NGな褒め方をすると子供はどうなるか
このような褒め方をすると子供はどう成長するのだろうか。おざなりであろうと親から褒められることは子供にとって嬉しいことであるのは間違いない。何を褒められたのか分からない抽象的な褒め方に依存してしまうと、子供は褒められるためだけに絵を描こうとしてしまう。
すると、本来は絵を描くこと自体が好きだったとしても、次第に絵には興味を失い、褒められないと描くことをやめてしまうのだ。
大袈裟に褒めたりした場合は、子供はプレッシャーに感じてしまい、これも描くことをやめてしまうかもしれない。下手な絵を描いたら自分のイメージが下がってしまうと、絵を描くことが怖くなってしまうのだ。
また自分ではあまり良いと思っていないのに、周りの評価が高かったりすると子供は混乱したり、やる気を失ってしまったりする。洋服の試着をしたときに店員さんから安易に「よくお似合いですよ」と言われると信頼が下がってしまうのと、同じことが起こるのだ。
■プロセスを具体的に褒める
子供を褒めるときには、過程や事実に目を向けて褒め方を工夫してみよう。過程に注目するときには「とても集中して描いていたね」や、事実に目を向けるなら「たくさん色を使って描いていたね」といった具合だ。これなら子供にプレッシャーもかからず、きちんと見ていたことも伝えることができる。
これではあまり褒めている感じが伝わらないのではないかと思う人もいるかもしれない。しかし、褒めるときに本来必要なのは「ちゃんと君を見ているよ」というメッセージなのだ。むしろ、子供を操作しようする大袈裟な褒め方は、子供にそれが伝わりやる気を下げてしまうこともある。過程や事実を具体的に述べたり、笑顔を見せるだけでも子供はまた挑戦しようと思えるはずだ。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)
スポンサードリンク