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車の窓に縁取られたドアバイザー 取り付けのメリットは?
4月23日発売のホンダ・新型ヴェゼルのドアバイザー(画像: 本田技研工業の発表資料より)[写真拡大]
車の外側には、窓の縁に沿った枠のようなパーツが取りつけられていることがある。これはドアバイザーと呼び、国産車の多くに装着されている。なぜ窓にバイザーがついているのか気になる人もいるだろう。
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ドアバイザーは樹脂製で、サイドウインドウの上部の縁をカバーするように装着される。そこから「サイドバイザー」という別の呼び名がついている。多くの人は見逃しているが、このパーツには大切な役割があるのだ。
車内換気や雨が降っているときの吹き込みを防ぐために、ドアバイザーはついている。換気ができれば、車内のよどんだ空気を変えられる。このときバイザーがないと、風が直に当たって気分が悪くなる人もいるだろう。バイザーで外気が入る流れを調整し、スムーズに空気を入れ替えることが重要だ。
雨の日にもドアバイザーが役に立つ。バイザーがカバーする部分だけ窓を開ければ、雨が入ってこないからだ。雨水を車内に入れるわけにはいかないため、本来なら窓は開けられない。しかしバイザーが雨を遮ってくれるなら、少しだけ開けて換気ができる。
雨天時は湿度が異様に高く、車内が湿っぽく感じることがあるので、バイザーが換気を助ける役割が大きくなるのだ。
さらにタバコを吸っているときも、ドアバイザーがあるぶんだけ窓を開ければよい。走行中に起きる風が煙を吸い寄せてくれる。副流煙を嫌う同乗者がいるときも、迷惑をかけないで済むだろう。バイザーのカラー次第では遮光効果もあり、まぶしさや紫外線対策などにつながる。
しかしデメリットにも要注意だ。たとえば高速走行時に風切り音がし続けることである。高速道路を走っているときはしつこく鳴る。換気したいときはノイズの我慢を強いられるかもしれない。
洗車のときにつっかえになることも、気になるところだ。ない方が窓全体に水や石鹸を行き渡らせやすいし、拭き取りのときもバイザーがつっかえる。掃除のときは軽く神経をすり減らす要因になるだろう。バイザーの汚れを防ぐために、事前にコーティングしておくという対策が考えられる。
ドアバイザーは見逃されがちだが、車内環境を健全に保つために大切なため、多くの車の窓枠に装着されている。このパーツから快適なドライブのあり方を考え直すのもよいだろう。
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