関連記事
クルマに動物が棲みつき大きな損害になることも
久しぶりにクルマのエンジンを始動しようとしたが、全くエンジンが始動しない場合、それはネズミによる被害が原因の場合がある。またエアコンから異臭がするようになった場合もネズミの可能性がある。全てがそうではないが、クルマの不調を訴える中には、ネズミによる被害が少なからず報告されている。
【こちらも】花粉シーズン到来 効率の良い洗車方法とは
冬場、クルマは小動物にとって格好の巣として利用されるのを知っているだろうか。クルマは、雨風が凌げ、しかも走行した後は暖かく小動物にとっては高級住宅といって良い。
特に、毎日同じ場所で同じ時間に駐車していると、小動物がクルマのエンジンルームに入り込む。クルマの下側を見たことがあればわかると思うが、エンジンが収まっている場所は、クルマの下側から小動物なら簡単に入り込める。
エンジンルーム内にネズミが入り込むと、様々な部品をかじる。最悪の場合には配線をかじってエンジン始動が困難となり、数万円から数十万円の被害となる恐れもある。
しかもネズミは、クルマが走行中も逃げずに潜んでいることもあり、クルマの被害だけでなくネズミが持つ病原菌が人体に悪影響をもたらす恐れもある。だがネズミが潜んでいることをドライバーが知るのは、クルマの不調や始動困難、そして車内の異臭で整備工場に点検依頼した時でなければ難しいだろう。
ただ、普段からクルマやクルマの周りを確認していれば、小動物の進入を早期に察知できる可能性がある。
例えば、小動物がクルマに入り込んでいれば、小動物の糞が落ちていることがある。また、定期的にクルマのボンネットを開けてエンジン内を確認していれば、小動物の進入し部品をかじった形跡も早期に発見が可能だ。
もし、クルマの異変に気が付き、ネズミなどの小動物が入り込んでいた場合は、意外と簡単に駆除できる。小動物は極端な温度変化を嫌うため、天気の良い日は炎天下に駐車するとその暑さで小動物はクルマから去っていく。
また、ホームセンターで手に入る忌避剤をクルマの周りに撒くのも良いだろう。海外ではペパーミントオイルに浸したコットンボールをクルマに置くことでネズミ退治に成功した例もある。
もし、万が一ネズミによる被害が出た場合は、車両保険の「その他偶然な事故」が適用されることがある。ただし、保険会社の対応は異なるので個々に確認してほしい。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る)
スポンサードリンク