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接触確認アプリCOCOAに新たな不具合 日付フォーマットの違いで利用日数狂う
あるAnonymous Coward 曰く、 重大な不具合の指摘が放置されていたことでも問題となった厚生労働省の接触確認アプリ「COCOA」だが、GitHubリポジトリの運用が内閣官房情報通信技術(IT)総合戦略室に移管され、PullRequestやIssueを歓迎する方針に変わったことで、OSSコミュニティとしての賑わいを見せ始めている。
そこで3月8日に報告されたIssueのひとつが端末の言語を変更後「プライバシーポリシーの改定」が再表示されるというものだ。話を総合すると、利用端末の地域と言語を日本に設定してCOCOAを利用開始すると日付が「年/月/日 時:分:秒」(yyyy/mm/dd hh:mm:ss)フォーマットで保存されるが、その後、地域と言語を欧州のものに変更してCOCOAを再起動すると日付を「日/月/年 時:分:秒」(dd/mm/yyyy hh:mm:ss)フォーマットで読み込もうとして月と日が入れ替わってしまう。その結果、利用開始日数の表示が狂ったり、同意したはずのプライバシーポリシーが再表示される、あるいは改定されたプライバシーポリシーが表示されないといった現象として表れるという。この不具合は今年2月にリリースされたVer.1.2.2で混入したものとみられている。
なお、先述のIssueは報告者自らcloseしたため、3月9日に別の報告者が各種日付がロケール依存のフォーマットで保存されるとしてIssueを上げ直している。その中で解決策として国際規格ISO 8601フォーマットの利用が提案されているが、既存の日付をどのように引き継ぐかが課題となっているようだ。3月14日現在、IT総合戦略室からの反応はない。
過去にも米国と欧州の日付フォーマットの違いにより、児童ポルノ送信容疑をかけられたスペインの家族が話題になっていることから、スラドの諸兄にはこれらの事例を教訓としてほしい。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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