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前田道、フュトレック、SUMCOなど/本日の注目個別銘柄
<2607> 不二製油G 3025 -95大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価は3200円を継続している。株価上昇による割安感の後退、並びに、パーム油の高騰によるコスト増懸念などが格下げの背景のようだ。今後は、足元の原材料価格の高騰への対応力、Blommer社の買収当初に想定していたレベルへの収益性改善の進捗などを見極めたいとしている。
<3436> SUMCO 2574 +126大幅反発。前日の米SOX指数は3.2%の上昇となり、前日の東京市場で売り優勢の流れが目立った半導体関連には押し目買いの動きが活発になった。同社に関しては、SMBC日興証券が投資判断「1」継続で、目標株価を2150円から2800円にまで引き上げた。需給のひっ迫感が強まっていることなどで、300ミリウエハーの単価上昇率前提を引き上げ、22年12月期営業利益は530億円から680億円に上方修正した。
<9843> ニトリHD 20510 +660急反発。前日に2月の月次動向を発表している。既存店売上高は前年同月比10.3%増と2カ月ぶりのプラス転換、客単価が同2.3%低下した一方、客数は同12.9%増加している。前月に4カ月ぶりのマイナスに転じていたこともあり、安心感が強まっているようだ。在宅勤務の需要継続によりホームオフィス家具の売上が好調となっているほか、ホームファッション品全般も好調に推移しているもよう。
<8818> 京阪神ビ 1540 +36大幅反発。発行済み株式数の3.61%に当たる187.5万株、30億円を上限に自己株式を取得すると発表。目先の需給面での下支えが期待される形になった。取得期間は3月1日から9月15日まで。また、政策保有株の見直しに伴う保有株式の売却で、約50億円の売却益発生も発表。今期純利益は45億円から82億円に上方修正。一方、来年度からの株主優待廃止も発表しているが、マイナス影響は限定的にとどまった。
<2468> フュトレック 408 +38大幅反発。同社が開発・提供する統合型CRMソリューションが、JR東日本の駅ナカ コンビニ「NewDays」の会員向け新サービス「NewDaysアプリ」に導入されたと発表。同ソリューションはCRMによる顧客中心ビジネスを推進するための統合型マーケティングプラットフォーム。これまで200社以上の企業に導入実績がある。NewDaysへの導入に伴う業績インパクトなどを期待する動きが優勢になった。
<7269> スズキ 4805 -164大幅反落。前日に中期経営計画を発表している。26年3月期までの数値目標として、売上高4.8兆円、売上高営業利益率5.5%などを掲げている。今期の予想ベースでは売上高が3兆円、営業利益率が5.3%となっている。売上計画はほぼ妥当と捉えられているが、営業利益率の向上は極めて限定的にとどまっており、ネガティブに捉える動きが優勢となっているもよう。なお、鈴木会長の退任が同時に発表されている。
<8031> 三井物産 2324 +69大幅続伸。発行済み株式数の1.8%に当たる3000万株、500億円を上限とする自己株式の取得実施を前日に発表している。取得期間は2月25日から4月27日まで、比較的短期間での取得となるため、需給インパクトが期待できる状況となっているもよう。取得株式は全て消却する計画のようだ。自社株買いの規模は市場の期待に沿ったものとみられるが、株価上昇場面での自社株買いアナウンスにポジティブな反応が先行へ。
<1883> 前田道 2228 +247大幅反発。前田建設工業が持ち株会社制への移行を発表。10月1日に新会社を設立し、同社や前田製作所なども完全子会社として傘下に入れる計画のようだ。株式移転比率は前田建設が1に対して同社は2.28とされている。前日の前田建設の終値を基準とすると、理論株価は2257円となり、同水準へのサヤ寄せを目指す動きとなっている。なお、前田建設には売りが優勢の展開となっている。《ST》
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