米新政権発足期待からの長期金利上昇は続くのか? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)

2021年1月18日 16:56

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記事提供元:フィスコ


*16:56JST 米新政権発足期待からの長期金利上昇は続くのか? 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。

ドル・円は一時104円40銭まで買われましたが、大規模な追加経済対策への期待で米長期金利がさらに上昇したことや、米上院でトランプ大統領の弾劾裁判が行われることから、米国の政治不安は一層高まり、安全逃避的なドル買いがやや優勢となりました。

ユーロ・円は1月11日に127円09銭まで戻しましたが、ドイツ政府が都市封鎖期間について4月までの延長を検討していることや、フランスも行動規制を強化していることから、ユーロ・円は下落しました。ユーロ圏経済の停滞を懸念してユーロ売り・円買いが優勢となり、125円46銭で週末の取引を終えています。

さて、今週のマーケットはどうなるのか?各通貨の見通しについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。

ドル・円は『伸び悩み』を予想しています。『米バイデン政権発足により経済の持ち直しを期待して長期金利は上昇しているが、1月下旬にかけて発表される10-12月期の米主要企業決算が市場予想を下回った場合、米国株式を圧迫し、リスク選好的なドル買いを抑制する可能性がある』と考察しています。

ユーロ・円については『弱含み』を予想しています。『ドイツなど欧州連合(EU)主要国での制限強化により、先行きの減速懸念は強まる状況となっており、リスク回避的なユーロ売りが出やすい展開となりそうだ』とみています。また、イタリアの政治不安によるユーロ売りの可能性についても言及しています。

ポンド・円は『伸び悩み』を予想しています。『英国での新型コロナウイルス変異種のまん延で広範囲にわたる都市封鎖は長期化が予想され、1-3月期の国内経済は停滞する見込み』と伝えています。ただ、『英中央銀行総裁は今後のマイナス金利導入に否定的な見解を示しており、リスク回避的なポンド売りがすみやかに拡大する可能性は低いとみられる』とも付け加えています。

豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。米国新政権が1月20日に発足への期待から、『株高傾向継続によるリスク選好的な豪ドル買い・円売りが見込まれる』と推察しています。また。『豪準備銀行(中央銀行)が「高失業率への対応が優先課題」と明言するなか、12月雇用統計の発表が注目される』と伝えています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子《CN》

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