アルコニックス、ビーイングHD、LinkーUなど/本日の注目個別銘柄

2021年1月18日 16:10

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記事提供元:フィスコ


<6594> 日本電産 14170 +620大幅反発。一部で社長インタビュー報道が伝わっているが、EV化の進展で「自動車の土俵にいなかった人たちがEVを作るのは一般的になる」などとコメントされている。2030年頃までに自動車メーカーの内製品はほぼなくなると予測、低価格で大量生産が可能な専業メーカーにモーターを外注する流れが進むとの認識を示しているようだ。同事業における自信の表れと捉えられ、今後の展開に対する期待感が優勢へ。

<3099> 三越伊勢丹 608 -43大幅反落。先週末に12月の売上確報を発表、同時に1月上旬の国内百貨店販売動向も発表した。1月上旬の三越伊勢丹の既存店は前年同期比34.6%減となった。12月は前年同月比で13%台の減収率であったが、落ち込み幅は大きくなった。首都圏での緊急事態宣言発出の影響なども強まっているとみられ、戻り売り圧力が優勢に。本日は高島屋<8233>やJフロント<3086>なども含め、百貨店各社が軟調な動きに。

<3036> アルコニックス 1683 +213大幅反発。中国政府がレアアースの統制を強化すると伝わった。これまでは生産分野を管理してきたが、輸出を含めたサプライチェーン全体に統制の対象を広げるようだ。年内にも施行の見通しとされている。レアアースは高性能磁石などに不可欠な材料でもあり、同社などレアアースを手掛ける企業には、市況の上昇が思惑視される状況となっているもよう。中国では2010年の日中対立時にも、一時的に輸出を停止した経緯がある。

<2264> 森永乳 5010 +140大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を新規に「オーバーウェイト」、目標株価を6200円に設定した。機能性素材をグローバルな粉ミルクやサプリメント企業へBtoB素材として供給してきた実績・ノウハウを有すること。競合他社にないすそ野の広い事業領域を有していることから、世界的な健康志向の高まりを成長機会につなげることが可能と評価している。来期以降も安定した利益成長を予想している。

<5951> ダイニチ工 963 +23反発も上値重い。先週末に業績予想の上方修正を発表している。営業利益は従来予想の5.2億円から12億円、前期比6.7倍にまで引き上げている。新型コロナウイルスの予防対策として、加湿器の販売が好調に推移しているようだ。ただ、上半期の段階で大幅な収益改善が進んでいたほか、足元で加湿器の販売好調も伝わっていただけに、買い一巡後は目先の出尽くし感も強まる形になっている。

<8005> スクロール 929 +55大幅続伸。先週末に12月の月次動向を発表、売上高は前年同月比21.2%増となり、3カ月連続のプラス成長。前月の同12.0%増から増収率は高まる格好なっている。21年3月期通期では前年同期比16.1%増となり、上半期実績の同14.3%増を上回っている。会社側の業績計画では、下半期は上半期比で売上減速を想定しており、業績の大幅な上振れが見込める状況となっている。

<9145> ビーイングHD 1514 +131大幅続伸。先週末に業績予想の上方修正を発表、営業利益は従来予想の5.2億円から7.5億円、前期比39.1%増にまで増額、増加見込みであった外部委託経費が削減されたことで原価が大幅に圧縮できたもよう。第3四半期までの進捗から上振れ期待もあったとみられるが、先月の高値水準からは大きく調整していただけに、見直しの動きが集まる形になっている。

<4446> LinkーU 1327 +101大幅反発。先週末にKADOKAWAと新規ラノベ・マンガ配信サービスに関する業務提携を行うと発表、好感材料視される展開になっている。同社の強みであるサーバーインフラ技術、データ処理技術及びコンテンツ処理技術を活用し、KADOKAWAの所有する電撃文庫コンテンツを多数のユーザー向けに配信していく計画。収益へのプラスインパクトを期待する動きが優勢になっているようだ。

<3547> 串カツ田中 1466 +16一時は1611円まで上昇も急速に伸び悩む。先週末に20年11月期決算を発表、営業損益は0.4億円の赤字となり、前期比6.5億円の損益悪化となった。従来計画は1.1億円の赤字。一方、21年11月期は2.8億円の黒字転換の見通し、新規出店の増加による売上高の回復を想定しているもよう。ただ、今期の黒字転換期待は織り込み済み、水準は想定よりも限定的なものとなっており、戻り売り圧力などが強まった。《ST》

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