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米金融緩和政策の行方は?FOMC会合内容に注目 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
*17:07JST 米金融緩和政策の行方は?FOMC会合内容に注目 住信SBIネット銀行(馬渕磨理子)
皆さん、こんにちは。フィスコ企業リサーチレポーター馬渕磨理子です。まずは、先週のマーケットを振り返ってみましょう。
ドル・円の動きについては、新型コロナウイルス感染症予防のワクチン接種が年内に開始される期待はあるものの、米追加経済対策法案の成立は来年以降になることは避けられないとの見方が増えリスク選好的なドル買いはやや縮小しました。週末12月11日には米長期債利回りが低下したことで、一時103円82銭まで下落する場面も見られましたが、米政府機関の閉鎖が回避されたことでドル売りは一服し、104円03銭で反発して週末の取引を終えました。
ユーロ・円は、欧州連合(EU)と英国の通商協議が難航し、英国は合意なきEU離脱を選択する可能性が高まったと見られたことで、125円79銭まで売られました。注目されていた12月10日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、事前予想とおおむね一致した内容だったことからユーロ買い・円売りが優勢となり、ユーロ・円は一時126円74銭まで買われました。週末は126円00銭に反落し取引を終えています。
さて、今週のマーケットはどうなるのか?各通貨の見通しについて住信SBIネット銀行の「ウィークリーレポート」を見てまいりましょう。
ドル・円は『上げ渋り』と予想しています。『12月15-16日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、現行の金融緩和政策の長期化について議論される見込み』と伝えています。また、『早期追加緩和の可能性は低いとみられているものの、米金融緩和策の長期化観測はドルの反発を抑える要因となり得る』と分析しています。
ユーロ・円については『下げ渋り』を予想しています。欧州中央銀行(ECB)理事会がほぼ市場予想通りの内容だったことでユーロ買いは一服しつつあるようです。ただ、『英国や米国などで新型コロナウイルスのワクチン接種が開始され、リスク選好ムードが再び広がる可能性もある』と伝えており、ユーロ圏製造業PMIなどの経済指標が市場予想より良好だった場合についても『ユーロ売り・円買いが大きく広がる可能性は低いとみられる』と分析しています。
ポンド・円に関しては『底堅い値動き』を予想しています。『英国と欧州連合(EU)の通商協議は難航しており、英国は合意なしのEU離脱を決める可能性がある』と伝えています。ただし、通商合意に達した場合にはポンド買い材料につながる展開もありうることや、新型コロナウイルスのワクチン接種開始による安心感がポンド買いを下支えするという見通しにも言及しています。また、16-17日には開催の英中央銀行金融政策委員会(MPC)が開催予定であり、『マイナス金利導入に否定的な見解を示すなど、ハト派姿勢を弱めるとみられ、ポンド買いを誘発しよう』と予想しています。
豪ドル・円は『底堅い展開』を予想しています。12月15日に公表予定の豪準備銀行(中央銀行)理事会議事要旨については、『これまでより踏み込んだ追加緩和への示唆はなく、マイナス金利導入に否定的な姿勢も変わらず、豪ドル売りにつながりにくいとみられる』と推察しています。また、17日発表の11月雇用統計に注目が集まると伝えています。
参考にしてみてくださいね。
上記の詳細コメントは、住信SBIネット銀行サイト内の「ウィークリーレポート」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。
フィスコ企業リサーチレポーター 馬渕磨理子《CN》
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