「please」や「sorry」ばかり連発したくない時に使える言い換え表現

2020年12月13日 17:29

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 「please」、「sorry」、「I’m fine.」。これらの単語やフレーズは日常の英会話では頻出だが、あまり同じ言葉ばかり何度も繰り返すのもどうかと感じることもあるだろう。そんな人のために、これらの基本語彙のスマートな言い換えをいくつか紹介しよう。

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■「please」の代わりに使いたいフレーズ

 最初は「please」の言い換えだ。人に何かをお願いする時には「please」を添えるのがマナーと習った人もいるだろう。もちろん頼みごとをする時に相手に敬意を示すことは必須だが、「please」を使わなくてもそれができる方法がある。

 たとえば、「Would you mind…?」というフレーズだ。日本語では「~してもらってもかまいませんか?」ぐらいの意味で捉えればよいだろう。食卓で塩を取ってほしい時に「Would you mind passing me the salt?」などと使う。

 そこまでかしこまった間柄ではない場合、少しカジュアルに「Would you be able to…?」と言うのでもよい。上の例なら、「Would you be able to pass me the salt?」という具合だ。

■「sorry」を使わずに謝意を表す

 次は「sorry」の言い換えだ。日本人は「sorry」を連発すると批判されることもあるが、もちろん使うべき時には使うべきワードである。ただ、どちらかと言えばアメリカよりもイギリス英語でよく聞かれるのではないだろうか。ともかく、あまり「sorry」を連発したくない時のために、別の言い換えパターンもいくつか知っておくと役立つだろう。

 「It was thoughtless of me...」、もしくは「It was careless of me...」はどうだろうか。たとえば、「It was thoughtless of me to call you so late.」とすれば、夜遅くに電話をかけた時の「夜分遅くにすみません」という意味になる。

 「I’m sorry」よりさらに真摯に謝意を示したいケースでは、「I owe you an apology for...」が有効だ。自分のふるまいを謝罪したい時などに「I owe you an apology foy my awful behavior.」などとすると気持ちが伝わる。もう少しシンプルな言い方なら、素直に「I sincerely apologise for...」としてもよい。もちろん「sincerely」に限らず、「honestly」などの強意語が使える。

■「How are you?」と聞かれた時は

 最後に「How are you?」の返答として「I’m fine.」や「I’m good.」以外に使えるフレーズをいくつか紹介しよう。おすすめは「I couldn’t be better.」だ。直訳すれば「これ以上良くなりようがない」という意味になるので、非常にポジティブな印象を与えることができる。「I」を省略して「Couldn’t be better.」だけでもかまわない。

 なお、「How are you?」に対して、たとえ機嫌が悪くても正直に自分の気分を説明する必要はない。実際はそれほど気分上々とは言えないとしても、ポジティブに返答するのが挨拶でのマナーだろう。ただ、いつも「絶好調です!」とばかりはいかないだろうから、日本語で「まずまずです」ぐらいの意味合いになる返答も知っておこう。おすすめはシンプルに「Not too bad, thanks.」だ。

 日常会話ではもちろんのこと、これらのフレーズは英検やIELTSなどのスピーキングテストにも使ってもらいたい。ワンランク上の表現を備えていることを示せるので、試験官にもきっと好印象を与えられるはずだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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