リソー教育 Research Memo(5):すべての事業で減収となるも、名門会と伸芽会は黒字を確保

2020年12月9日 15:45

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記事提供元:フィスコ


*15:45JST リソー教育 Research Memo(5):すべての事業で減収となるも、名門会と伸芽会は黒字を確保
■リソー教育<4714>の業績動向

3. 事業セグメント別動向
(1) 学習塾事業
学習塾事業の売上高は前年同期比6.3%減の5,947百万円、営業損失は558百万円(前年同期は313百万円の利益)となった。売上高についてはコロナ禍の影響で2020年4月に2週間、完全休校を実施したことなどが影響した。利益面では、減収要因に加えて休校時の講師に対する生活補償手当や授業再開後の特別手当を支給するなど人件費が増加したことや、感染防止対策関連費用を計上したことなどが減益要因となった。2021年2月期第2四半期累計期間における新規出校は「インターTOMAS」の1校(3月桜新町校)だけで、生徒数の増加に伴う移転または増床リニューアルを「TOMAS」で4校(3月大宮校、桜新町校、三軒茶屋校、8月藤沢校)実施した。第2四半期末の生徒数は前年同期末比0.8%増となっている。

(2) 家庭教師派遣教育事業
家庭教師派遣教育事業の売上高は前年同期比10.5%減の2,062百万円、営業利益は同99.7%減の0.4百万円となった。学習塾事業と同様に「名門会」「TOMEIKAI」ともに2020年4月に約2週間、教室での指導を休止したこと、新型コロナウイルス感染症対策等にかかる費用を計上したことなどが減収減益要因となった。2021年2月期第2四半期累計期間における新規出校は、「TOMEIKAI」で1校(5月名古屋御器所校)となり、「名門会」では移転リニューアルを1校(4月藤沢駅前校)実施した。第2四半期末の生徒数は「名門会」「TOMEIKAI」合わせて前年同期末比5.2%減となっている。

(3) 幼児教育事業
幼児教育事業の売上高は前年同期比9.4%減の2,326百万円、営業利益は同41.2%減の325百万円となった。2020年4月から5月にかけて「伸芽会」で約1ヶ月完全休校した影響で減収減益となったものの、例年業績のピークとなる2021年2月期第2四半期には生徒数がいち早く回復したこともあって、売上高で前年同期比0.7%増の1,501百万円、営業利益で同1.0%増の476百万円と前期を上回っている点は注目される。第2四半期累計期間における新規出校はなく、生徒数の増加によって「伸芽’Sクラブ(学童)」を1校(7月藤沢校)移転リニューアルした。また第2四半期末の「伸芽会」「伸芽’Sクラブ学童・託児」を合わせた生徒数は前年同期比6.5%増となっている。

(4) 学校内個別指導事業
学校内個別指導事業の売上高は前年同期比22.9%減の526百万円、営業損失は210百万円(前年同期は32百万円の利益)となった。2020年3月から5月にかけて学校が休校となったことに合わせて、「スクールTOMAS」も休校となったことが減収減益要因となった。ただ、コロナ禍において学校でのオンライン授業への取り組みが検討されるなかで、そのノウハウを持つ同社への問い合わせ件数が増加しているほか、SIerからもシステム構築から運用を含めた協業の引き合いがあり、現在60校弱の導入校数がさらに拡大していく見通しとなっている。

(5) 人格情操合宿教育事業
人格情操合宿教育事業の売上高は前年同期比77.6%減の241百万円、営業損失は107百万円(前年同期は78百万円の利益)となった。コロナ禍により、情操分野を育む体験型ツアーを一定期間自粛したほか、「TOMAS体操スクール」「TOMASサッカースクール」をそれぞれ2020年4月から5月にかけて2ヶ月間完全休校したことが収益悪化要因となった。2021年2月期第2四半期累計期間では、「TOMASサッカースクール」を2校(4月水道橋校、東陽町校)、「TOMAS体操スクール」を1校(7月二子玉川校)新規開校している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《EY》

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