リソー教育 Research Memo(6):生徒数が回復、2021年2月期の下期は増収増益に転じる見通し

2020年12月9日 15:46

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記事提供元:フィスコ


*15:46JST リソー教育 Research Memo(6):生徒数が回復、2021年2月期の下期は増収増益に転じる見通し
■今後の見通し

1. 2021年2月期業績見通し
リソー教育<4714>の2021年2月期の連結業績は、売上高で前期比2.6%減の26,000百万円、営業利益で同44.4%減の1,510百万円、経常利益で同45.4%減の1,500百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同48.8%減の1,000百万円と減収減益となる見通しだ。コロナ禍の影響による2021年2月期第2四半期累計業績の落ち込みが響く格好だが、下期だけで見ると売上高で前年同期比8.6%増、営業利益で同27.0%増と増収増益に転じる見込みとなっている。

前述したように、コロナ禍でも、早期に安心して通塾でき高品質な教育サービスを提供できる環境を整備するため、徹底した感染防止対策を迅速に実施したことが評価され、グループ各社の生徒数の回復につながっていることが背景となっている。なお、2021年2月期下期については新規校舎の開設予定はなく、2021年4月に「MEDIC TOMAS」(吉祥寺校)、「伸芽会」(吉祥寺教室)、「伸芽’Sクラブ学童」(吉祥寺校)、「伸芽’Sクラブ託児」(荻窪校)の出校が決定している。

事業セグメント別の売上見通しを見ると、主力の学習塾事業は前期比2.4%増の13,900百万円を見込む。「TOMAS」の2020年10月の生徒数が前年同月比3%増まで回復しており、今後も受験シーズンに向けて生徒数並びに生徒当たり授業数の増加により増収を目指していく。質の高い講師数の採用が増えていることも売上を拡大していくに当たっては追い風となっている。

家庭教師派遣教育事業については前期比8.7%減の4,700百万円と主力事業の中では唯一減収となる見通し。「TOMAS」に関しては、新型コロナウイルス感染症対策の徹底した取り組みがメディアでも多く取り上げられ、その効果が生徒数増加の一因になっていると考えられるが、「名門会」ではそうした取り組みに関する認知度が十分に浸透しておらず、生徒数の回復が遅れている一因になっている可能性がある。ただ、「TOMEIKAI」だけに限って見ると既存校並びに新設校ともに生徒数が伸びており、2020年10月末時点では前年同期比57%増と順調に拡大している。

幼児教育事業は前期比4.1%増の5,000百万円となる見通し。「伸芽会」でも新型コロナウイルス感染防止対策が評価され、受験学年を中心に生徒数が既に回復しており、2020年11月の受験に向けて日曜日も教室を開いて授業を実施したことが増収要因となる。また、学校内個別指導事業についても2021年2月期通期では前期比6.7%増の1,600百万円と増収になる見通しだ。前述したようにオンライン授業の導入に向けた学校からの引き合いが増加しており、導入校数の拡大を見込んでいる。下期だけで見ると売上高の減少率は前年同期比で6%減程度まで縮小する見込みとなっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)《EY》

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