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SCSK、グループ・顧客・社会との共創とDX化により成長を目指す
SCSKの連結子会社ベリサーブは16日、セキュリティの運用監視や診断事業を展開するセキュアイノベーションに出資し、業務提携を行うと発表した。
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IOTの普及により、自動運転、製品開発、生産、出荷などあらゆる局面でワンストップのセキュリティ対策が求められている。複雑化・高度化していくセキュリティ対策ニーズに応えるため、セキュリティ運用監視で高い技術力を持つセキュアイノベーションとの提携により、さらに幅広い、付加価値の高いサービスを提供することを目指す。
SCSKは住商情報システムとして1969年に創立、1968年創立のCSKと2011年に合併し設立された。
2020年3月期の売上高は3870億円。部門別の売上構成比は、プラットフォームが16.5%、金融システムが16.5%、流通・メディアシステムが16.1%、ビジネスソリューションが13.6%、製造・通信システムが12.9%、データセンターの展開などを行うITマネジメントが12.5%、モビリティシステムが5.8%、商社・グローバルシステムが4.7%、その他が1.4%を占めている。
業務別の売上区分は、システム開発が40.3%、保守運用・サービスが37.0%、システム販売が22.7%を占めるSCSKの動きを見ていこう。
■前期(2020年3月期)実績と今期見通し
前期売上高は3,870億円(前年比7.9%増)、営業利益は前年よりも39億円増の423億円(同10.3%増)であった。
営業利益増加の要因としては、企業のIT投資増加による増収で70億円、業務品質向上・効率化施策による収益性改善で32億円の増益。一方、事業投資関連費用の増加、連結子会社の増加などによる販管費増加で52億円、不採算案件により10億円の減益であった。
今期第1四半期(4-6月)実績は、売上高が943億円(前年同期比3.3%増)、営業利益が103億円(同22.2%増)の中、今期は売上高3,800億円(前年比1.8%減)、営業利益410億円(同2.5%増)を見込んでいる。(今期からIFRS導入により前年比は暫定)
■中期経営計画(2021年3月期~2023年3月期)による推進戦略
2030年に売上高1兆円の共創ITカンパニーを見据えて、2023年3月期は売上高5,000億円(対前期比29.2%増)を目指して次の戦略を推進する。
●1. コア事業の業務プロセス・顧客接点の改革により事業革新
・プラットフォーム「S-Cred+」を核に、業務プロセスを改革し、ITサービスによるものづくり革新。
・顧客へのIT業務支援拠点を、顧客とのビジネス、IT戦略を支える価値共創型へ転換。
●2. 企業との共創によりDX化による新事業創出
・「顧客との共創」「異業種共創」「住友商事などとのグローバル共創」と「モビリティなど重点領域」のDX化により新事業創出。
●3. グループ総合力の強化により事業成長を加速
・人材の高度化、多様化、拡充の人財投資とグループ総合力の強化。
・事業革新400億円、DX事業化500億円、人財100億円の重点投資。
ITサービスによる社会価値提供拡大により未来を拓き、10年後の1兆円企業を見据えるSCSKの動きに注目したい。(記事:市浩只義・記事一覧を見る)
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