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企業内接触確認アプリの仕組み。(画像: ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング)[写真拡大]
ビッグツリーテクノロジー&コンサルティング(東京都港区)は5日、新型コロナウイルス感染症の企業内接触確認アプリを独自開発し、社内に試験導入したことを発表した。このアプリにより、社内に陽性患者が発生した場合に、濃厚接触者となる社員が発生したかどうかを企業が直接把握し、対応することが可能になる。
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新型コロナウイルス感染者との接触の有無は、6月に厚生労働省が開発したCOCOA(スマートフォン向け新型コロナウイルス接触確認アプリ)をダウンロードしていれば、把握することができる。スマートフォンの近接通信機能(ブルートゥース)を使い、アプリの利用者同士が1メートル以内の距離で15分以上接触するとデータが記録され、一方の感染が登録されると相手に濃厚接触の可能性を通知する仕組みだ。
しかしながら、COCOAでは陽性者と接触した本人にのみ通知が届くため、企業側が直接把握することができず、対応が後手に回ってしまうことも多い。また、厚生労働省の発表によると、アプリのダウンロード数は10月2日時点でおよそ1,789万件と、人口の14%程度にとどまっている。さらに陽性者の登録数は合計980件と実際の感染者数よりはるかに少なく、正確に濃厚接触の可能性を把握するのは難しい現状となっている。
そこで開発されたのが、今回の企業内接触確認アプリだ。屋内位置情報を計測できるAI搭載クラウド管理型Wi-Fi Mistを活用し、オフィス内の位置情報を2週間分さかのぼり、陽性患者の動線を分析して濃厚接触者を推定する仕組みになっている。
陽性と診断された社員は、管理者に報告するワークフローが起動されるので、陽性登録漏れの心配もない。濃厚接触者にはアプリから通知が行われ、企業としても素早く適切な指示を行うことも可能となる。
同社では企業内接触確認アプリについて、小売店舗や飲食点、医療機関でも適用可能だと考えている。新型コロナウイルスの新規陽性者数は、国内ではまだ毎日数百名が確認されており、収束にはほど遠い。オフィスだけでなく様々なシーンで、正確に、そして素早く濃厚接触者が把握できれば、今後の感染拡大を抑えるのに大いに役立つだろう。(記事:笠井ゆかり・記事一覧を見る)
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