東京・四谷の大規模複合開発「コモレ四谷」が街区完成して街開き

2020年10月2日 08:02

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コモレ四谷(画像: UR都市機構の発表資料より)

コモレ四谷(画像: UR都市機構の発表資料より)[写真拡大]

 東京都市計画事業の四谷駅前地区第1種市街地再開発事業として、新宿区四谷で進められてきた大規模複合施設の「CO・MO・RE YOTSUYA(コモレ四谷)」は、街区が完成し、9月30日に街開きした。特定事業参加者の三菱地所が明らかにした。地下1階から地上2階の商業施設「コモレモール」は35店が先行営業しており、街開きイベントが開催されている。

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 街区はJR中央線、東京メトロ丸ノ内線、南北線の四ツ谷駅前にあり、敷地面積約1万8,000平方メートルに鉄骨地下3階、地上31階建て延べ約14万平方メートルの再開発ビルを建築した。ビルの高さは145メートル。

 地下1階から地上2階に約5,800平方メートルの専有面積を持つ商業施設のコモレモールが整備され、最終的に飲食、物販、サービスなど約40店が入居する。食品スーパーの「ライフ」やドラッグストアの「マツモトキヨシ」、コンビニエンスストアの「セブン-イレブン」など35店が先行開業している。

 9月末から店舗で利用可能なクーポン券が当たるスクラッチキャンペーンや、コモレモールのオリジナルエコバッグ配布など街開きキャンペーンを進めている。

 オフィスは3階から30階に入り、専有面積が延べ約5万9,000平方メートル。共同住宅は3階から7階で、延べ約4,500平方メートルに計60戸が入居する。このほか、3階から7階に教育施設の「四谷グローバルスタディスクエア」、地下2階から地上4階に公益施設の「四谷スポーツスクエア四谷クルーセ」が入る。

 街区北西部には、広さ約3,300平方メートルの「コモレビの広場」が整備された。中心部に天然芝の丘を設け、憩いの空間とする。周囲には四谷地区にかつてあった雑木林をイメージし、約80本の高木を植樹した。計画地内にあった樹木も一部移植している。

 コモレ四谷はUR都市機構、三菱地所、第5メック都市開発、地権者で構成する四谷駅前再開発協議会が進めてきた第1種市街地再開発事業。総事業費約840億円をかけ、駅前に新たなランドマークを整備した。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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