関連記事
車のボディ、手入れの話いろいろ
●車の保管状況
車の保管状況によって、外装のコンディションは大きく異なって来る。
【こちらも】簡単洗車の方法 コツと手順は?
室内と変わらないレベルの、空調まで備えたガレージ。2階建の1階部分の一部が駐車スペースになった建売り住宅等に見られる車庫。床面がコンクリート舗装され、屋根を備えるタイプのカーポート。庭の芝生とかの地面に、支柱を設置した屋根だけのカーポート。
その他、機械式の2段になった駐車設備、農村部で見かけるテントの様なキャンバス地のトンネルの様なタイプのもの。
しかし、最もポピュラーな駐車場は、下が舗装面または未舗装のままで、屋根も無い「青空駐車」だろう(写真1参考)。
クラッシックカーやビンテージカーを大切に保管している人は、室内並みのガレージの中であっても、床面からの湿気が足回りに与える影響にまで気を遣うのだが、ここではボディ外装に限って話を進めよう。
筆者の場合は庭へ駐車するので、青空駐車となり、普段は殆どワックス掛けはやっていない。
2019年8月12日付、「簡単洗車の方法 コツと手順は?」で述べた様に、横着な性格で、庭でいちいちホースを引っ張り出したり、リールに巻き取ったりするのが面倒なため、雨上がりでボディが濡れている際に、丁度水を掛け終わったものとして、直接合成セームで拭き上げ作業をする。
時には未だ降っている時点で、傘をさして天井やボンネット、トランクリッドをザっと拭き、降る雨に流させておいて、雨上がりに拭き上げる究極の簡略化もやっている。
●ワックスには撥水性と親水性がある
ワックスは塗装面に塗り込んで塗膜を保護し、輝きを増させる。
新車で納入された直後は、車体に降り注いだ雨滴は玉になるが、経年変化とともに綺麗に雨粒が並ばなくなる。そこで塗面を新車時の様に保つため、ワックス掛けをする。
一般的な撥水性ワックスは、雨滴を蓮の葉の露の様な玉となる様に働き、雨が上がっても、「ワックスが効いている」車の天井やボンネットに残った雨粒は、球体である。それだけに、雨粒1滴の水の量が大きいので、蒸発するまでに時間がかかる。
そのため、雨粒がレンズの役をして塗面を傷つけたり、砂ぼこりや春先の黄砂が雨粒に付いて、乾いた際に汚れが残る。
ところが、親水性の処理剤は、雨粒は姿を保たず、球体が即座に崩れて流れ落ちてしまう。そこで、雨上がりに少し時間が経過した車の場合、撥水性ワックス処理した車は雨粒が残っているのに、親水性ワックス処理した車は乾いていることになる。
●手間がかからない塗色
10数台もの車を乗り継ぎ、いろいろなボディカラーの車を保有した。紺、濃緑、チョコ/白ツートン、赤/白ツートン、オレンジ、グリーンメタリック、ゴールドメタリック、ベージュメタリック、黒マイカ、赤。
それ以外は無難な「白」ばかりだったが、白にもいろいろ違いがあった。
マイナーチェンジで同じ「白」でも色目のニュアンスが変わり、従来の白が好みだったので、わざわざマイナー前の車を確保して貰ったこともある。
経験からは、白い車が意外と汚れやすかった。
因みに、最も手間がかからなかったのは、ベージュメタリックの塗色の車だった。黒は、想像するより手間がかからない。
●今でも欲しい究極のワックス
30数年以上も昔、白い車の水汚れが気になった際、ディーラーが試験的に仕入れたワックスを使用した経験がある。確か米国製で、本来は自家用飛行機の手入れ用とかで、結構高価だった。中古のセスナが、自動車の新車よりも安く手に入るそんなお国柄だ。
このワックスは、ボディが熱くならない曇天の日に、先ず洗車してからA液をかけ、一定時間経過後に拭き上げてからB液をかけると云う、面倒なものだったが、それまでの水汚れが嘘のように解消した。
追加購入しようとしたが、試験的に仕入れた品で手に入らず、米国旅行の際に何度かカーショップで探して見たが、結局見つけられなかった。これが親水性タイプだったので、個人的には雨粒が残らないこちらが好みだ。
その後いろいろ試したが、1種類だけ納得できる1液式のものを見つけた。
これも米国製で、国内で手に入ったので何本か使用したが、次に無くなりそうになった際、日本法人に問い合わせたら生産中止となった由。
現在の車は、ボディコーティングを施したが、そのままで、付属の手入れキットも使用しないまま放置してある。最近は手でワックス掛けをするのはくたびれるので、電動ポリッシャーで横着している(写真2参考)。
昔、海外でまで探し回ったA液B液式の飛行機用ワックスが手に入るなら、買い込んでストックして置きたいと、つくづく思う。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る)
スポンサードリンク