自動車車内の除菌・消臭に効果的な「高出力オゾン発生器」とは

2020年8月10日 16:14

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「HE-150HG」(画像: アイロックの発表資料より)

「HE-150HG」(画像: アイロックの発表資料より)[写真拡大]

 アイロックは、6月15日から、自動車の車内等の密閉空間を除菌・消臭するアイテム「4,000mg/hr 高出力オゾン発生器HE-150HG」の先行予約を開始している。わずか10分で除菌と消臭が完了できるため、ニオイに困っている人には注目のアイテムだ。

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 車内の除菌では、標準装備となるエアコンフィルターが知られているが、除菌や消臭効果を持つエアコンフィルターは、フィルターを通る空気を消臭・除菌する能力があっても、車内に付着している雑菌やニオイの元を取り去ることはできない。

 そこで注目されるのが、オゾンを発生させて殺菌、そして消臭する方法だ。世の中には一時的にニオイをごまかす芳香剤、ホコリや微粒子を除去する空気清浄機が販売されているが、除菌や消臭の根本的な解決策にはならない。

 「HE-150HG」は、ウイルスやたばこ臭、ペット臭といった身の回りの不快な要素を取り除く。4,000mg/hrという高出力のオゾンを発生させ、快適で清潔な空間を作り出す。一般に売られているオゾン発生器のほとんどは、500mg/hr程度のため、この4,000mg/hrは業務用のオゾン発生器とほぼ同じ性能だ。しかも業務用は家庭用AC100V電源なのに対し、「HE-150HG」はクルマの12Vシガーソケットで駆動する。

 オゾンによる殺菌効果のメカニズムは「溶菌」と呼ばれ、タンパク質とオゾンが化学反応を起こし、細菌やウイルスの細胞壁を破壊し殺菌する。そのため薬剤による殺菌のように、耐性株の出現がない。さらにオゾンの原料は酸素であり、作用後は元の酸素に戻るため、密閉空間でも安心して使用できる。

 嫌なニオイも元から分解するのがオゾンであり、空気の汚れをフィルターで取る空気清浄機と根本的に機能が異なる。

 空気清浄機は、定期的なフィルター交換をしなければ、除菌や消臭効果は得ることができない。一方オゾン発生器なら、発生したオゾンが空気中の細菌やニオイを分解する。しかもよく触るハンドルやドアノブなども徹底的に除菌、消臭する力がある。

 オゾンは、国内基準では0.1ppm(8時間労働環境)までであれば、安全とされているが、それ以上の長期吸引は危険をともなう。とはいえ、オゾンは空間に拡散するため、換気により外部から空気を取り込めば、すぐに危険な濃度となる可能性は低くなる。

 わずか10分で除菌と消臭ができるオゾン発生器は、ニオイが気になる人だけでなく、コロナ禍で感染が気になる人にも注目のアイテムといえるだろう。(記事:小泉嘉史・記事一覧を見る

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