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株価に左右されない、初心者向け株式投資のポイント
新型コロナウイルス感染症の影響で、株価は一時大暴落し、その後は上昇の兆しは見えつつも、依然不安定な相場は続く。一方「有事の金」と呼ばれる金は、4月に40年ぶりの最高値更新となる1グラム6,513円を付け、未だ高騰したままである。
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株価の見極めは、投資初心者や経済知識に自信のない投資家には容易ではない。特に4月以降、新型コロナウイルス感染拡大の影響で大暴落した後、いわゆる「2番底」があるのか否かに関する見極めは熟練の投資家でも難しいとされた。
これらのことから、たとえ手数料がかかってもプロに運用を任せる投資信託を選ぶ初心者投資家も少なくない。「株式投資は損をする」というイメージが先行し、なかなか手を出せない初心者も多いのではないだろうか。
初心者向け資産運用として「少額」「長期運用」がキーワードとなる。元本保証のしっかりした個人向け国債など、ローリスク・ローリターンの商品から、まずはスタートすることをおすすめしたいところだが、株式投資は初心者では取り扱わない方が良いのか、というとそうではない。
初心者でも一定のルールを決めて、その範囲内であれば株式投資を比較的低リスクに進めることができる。以下、特に初心者におすすめしたいルールを2つ紹介するので、これらを参考にしながら実践への一歩としてみてはいかがだろうか。
おすすめのルールの1つは「100株購入しても5万円以下の株を買う」。
これは、投資初心者の守るべきキーワードの「少額」にあたる。1株あたり500円以下の株を選び100株買えば、株主になり、配当金も受け取ることができるし、株主優待も受けることができる。
注意点として、配当金は株主になれば必ずもらえるわけではない。株を購入する際には確認が必要である。配当金を支払う企業では通常、会社の利益に対して年に1回または2回、株主に対して支払う。
おすすめルールのもう1つは「株主優待をより身近なものに」。
株主優待も立派な「利益」であるということを念頭に置いて、より身近で有益な株主優待を選ぶと良い。たとえば子供のいる世帯であれば、子供関連の株主優待が受けられる株を購入すれば、誕生日やクリスマスのプレゼントとして使うこともできる。
株主優待で近年人気なのはポイント交換タイプである。保有する株数に応じて、優待としてポイントを受け取り、そのポイントの中から好きな商品を選んで受け取るシステムである。投資家のライフスタイルに合わせて、その都度必要なものを優待として受け取ることができ、より生活に便利な優待の活用と言える。
配当金、株主優待、いずれも株式を購入した後は「長期保有」することで受けられるメリットである。長期保有とは「購入後は手放さない」ということなので、株価が上がっても下がっても、保有しておくだけなら影響を受けにくい。また、長期保有でリスク分散にもなり得る。
これらのルールを踏まえて、少額から購入でき、長期保有を前提とした株式投資なら、投資初心者でも過分に恐れず、ポートフォリオに組み込むこともできるのではないだろうか。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)
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