Linuxカーネルのコーディング規約、包括的用語使用のガイドラインが追加

2020年7月13日 07:44

印刷

記事提供元:スラド

Linuxカーネルのコーディング規約に包括的用語使用のガイドラインが正式に追加された(Phoronixの記事coding-style.rstDiff)。

このガイドラインは「master / slave (またはslave単体)」および「blacklist / whitelist」という用語の使用に関するもので、シンボル名やドキュメンテーションでこれらの用語を新たに追加しないよう求めている。ユーザースペースABI/APIの維持に必要な場合や、これらの用語の使用を義務付けている(2020年時点で)既存のハードウェア仕様やプロトコル仕様に関するコードを更新する場合は除外される。

「master / slave」を置き換える用語として推奨されているのは、「{primary,main} / {secondary,replica,subordinate}」「{initiator,requester} / {target,responder}」など。「director / performer」のような用語も挙げられている。「blacklist / whitelist」を置き換える用語としては「denylist / allowlist」「blocklist / passlist」が推奨されている。 

スラドのコメントを読む | Linuxセクション | Linux | プログラミング | デベロッパー

 関連ストーリー:
JPモルガン、社内資料やプログラム上からマスター・スレーブなどの単語を排除へ 2020年07月03日
Gitのデフォルトブランチを「master」から「trunk」に変更する動き 2020年06月15日
人気TCGのマジック:ザ・ギャザリング、7つのカードを人種差別的であるとして禁止に 2020年06月14日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事