スマホで運転免許証実現ための国際規格案が審議開始 日本から提案

2020年7月10日 18:24

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記事提供元:スラド

//大本の記事を見るとやや時間が経過しているようですが、直接取り上げられていないこと、先日あったマイナンバーカードに運転免許証の機能を持たせる話とも関係するようなのでので触れておこうと思います。

経済産業省が6月22日に、スマートフォンを身分証明書として利用できる国際規格案が標準化に向けて審議されたと発表した。この規格は日本から提案したもので、複製・偽造・改ざん等を防ぐ国際的な仕組みを整備することを目的としている(経済産業省セキュリティ通信ケータイ Watch)。日本が提案したものは、今まで国際標準化機構(ISO)・国際電気標準会議(IEC)の合同専門委員会で議論されていたデータ形式や、証明書の発行者や運用者、プロトコルなどの議論に追加するもので、セキュアエリアの信頼度を確認するための仕組みが提示されているという。

この規格が成立し、関連規格が実装された機器が普及すれば、各種免許などを含む身分証明機能を安全に利用できるとしている。経産省のリリースでは2022年に国際標準化を目指すとしている。

先日あったマイナンバーカードと運転免許証を一体化するという報道は、この経産省のリリースの翌日に行われている(時事通信)。この施策についても政府が22年度末に全国民がカードを保有することを想定しているとされており、国際規格案の進展に合わせた内容になっている模様。 

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