集中できない子供は試してみて!33分33秒の法則

2020年7月6日 13:04

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 「うちの子は集中力が無くて、、、」という声は良く聞く。やっと勉強を始めたかと思うと、上の空だったり、おやつを欲しがったり、あげくの果てには席を立ってしまう。見ている親もイライラして、ついつい大きな声で叱ってしまい、子供はふてくされてさらにやる気を失ってしまう。

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 この様な状態をいつまで続けていても、解決することはないだろう。そこで、数ある集中法の中から、子供でも簡単に使える「33分33秒の法則」を紹介する。これを使えば、集中力が継続しやすくなるし、さらに勉強自体が楽しくなる。

■一番シンプルな集中法

 これは、集中して勉強する時間を「33分33秒」で区切る、というもの。キッチンタイマーなどで時間をセットしてから勉強を始める。(スマホだと、触りたくなるので使わない方が賢明である)

 例えば、「社会」をやるとして、33分33秒の間は復習をしても、問題集を解いても良いし、宿題をしても良い。しかしタイマーが鳴ったら、強制的に勉強を終える。

 10分ほど席を立って気分転換をしたら、また33分33秒集中する。やりかけの勉強を続けても良いし、違う勉強をしても良い。短い集中と、気を抜く時間の緩急を繰り返すことで、集中力を鍛えることが出来る。

■アメリカでもっとも成功した広告マンが提唱

 この方法は、アメリカでもっとも偉大な広告マンといわれていたユージン・シュワルツの「仕事集中法」である。彼は、たった4時間の仕事を約500万円で依頼されたほどの実力者だ(しかも、20世紀後半の金額である)。彼はこの方法で1日3時間から5時間だけ仕事をして、圧倒的な成果を出していた。

 「だらだらと仕事をするのではなく、短い集中を続けることで最大の成果を得る」という考え方の先駆者といえよう。今でも、成功者の中にはこの方法を実践している人は少なくなく、もちろん勉強に使っている成績上位者も多い。

 どうして中途半端な時間なのかは諸説あるが、約30分というのは実際に人が集中しやすい時間でもある。実際、この方法を使っている子供たちは33分33秒という時間が「魅力的」のようで、面白がって自ら進んで時間を計るそうだ。

■何をしても良いという柔軟性が頭を良くする

 その時間の間、決めた教科に関するものなら何をしても良い、というのは不安になるかもしれない。しかし「やらなきゃいけない」よりも「何をやろうかな」と考えた方が勉強は楽しい。気になっていたところや、興味を持った事項について調べるのは単純に勉強が好きになるきっかけになる。

 もちろん、宿題や試験勉強をしてもいい。大人も活用できるので、子供と一緒に集中力を鍛えてはいかがだろうか。

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